なぜ日本人がアラビア語を学ぶのか



アラビア語学習の重要性

このシリーズでは、なぜアラビア語(特に、正則アラビア語のフスハー)を学ぶのか、あるいはなぜ非アラブ人(特に、日本人)がアラビア語を大学、短大、NHKの教育番組などで学ぶのか、基本的な理由を明らかにしてみたい。
 言語学上、アラビア語はアフロ・アジア語族セム語派に属している。その名称は預言者ヌーフ(旧約聖書のノア、彼に平安あれ)の息子セムに由来しているのである。セム語は非常に古く、その一部は既に死語となったが、今日までアラビア語のように使用されている言語もある。そのセム語には、アッシリア語とバビロニア語の二大方言に分かれるアッカド語、カナーン語、アラム語、ウガリット語、ヘブライ語、フェニキア語、シリア語、マンダ語、エチオピア語(ゲエズ方言)、南アラビアのマイーン語及びサバ語などがある。

あらゆる言語の主な機能はコミュニケーションの手段である。また、応用言語学の著述にあるように、そのコミュニケーションは同じ言葉を話す人間集団のメンバーとの間、あるいは人間の集団間となる。それは同じ集団の人たちが周囲のもの、自然物、信念、アイディア、感情などについて同じ言語的な記号・音韻を発することによる意思伝達手段となる。 、 もちろん、創造物(ものや自然物)は言語的な記号・音韻より先に存在していた事はに疑いはない。そこでは、周囲の環境に見られる自然物などに特定の名前を付けることに合意する人間集団の重要な役割が窺える。特定のものを指しているそれらの名前は順番で発される幾つかの音韻から成り立つ。後の段階において、そのような人間集団がある特定の名前を指す記号を見出したことにより、言語の音韻をあらわす筆記の記号が生まれた。

アラビア語は国際的な活語の一つであり、英語、フランス語、ロシア語、スペイン語、中国語とともに国連の6つの公用語のひとつとして、その活動を記録する言語に公認されている。アラビア語は、アラビア半島、北アフリカ、西アジア、幾つかのイスラーム諸国などで用いられており、独自の音韻体系、筆記体系、文法体系、語形変化体系、意味論的な体系等が存在する。。
現在、世界中でアラビア語学習への関心の高まりが注目されている。それには様々な要因があるが、これから12回にわたって、文化、歴史、地理、経済、社会、商業、観光、科学、文学、就業、芸術、宗教に関わる要因について述べていく。。
アラビア語の学習や教育への関心の高まりを考慮し、アラブ イスラーム学院では、日本人に第2外国語としてのアラビア語を最新の方法で教えることにより、効果的な貢献ができるよう努めている。

アラブマガジン介