サウディアラビアへの投資


ビジネスチャンスが拡大するサウディアラビア

サウディアラビア総合投資院(SAGIA)
ジャパンデスク・投資アドバイザー 田中 保春 


私とサウディアラビアは、1983年から2年間の東部州での勤務、湾岸戦争直後からの湾岸産油諸国の中央銀行や市中銀行、民間投資家とのビジネス、そして現在はサウディアラビア総合投資院での仕事など、プラントビジネス、投資銀行、政府機関勤務など様々な経験を通して、長いお付き合いが続いています。

さて、サウディアラビア経済は現在絶好調です。石油収入の急増というインパクトが大きいのは勿論ですが、忘れてならないのは民間企業の業績拡大が著しく、株式公開も活発化していることです。サウディアラビア株式市場には、民間企業77社が株式を上場しており、その時価総額は7,455億ドルに達し、湾岸6カ国の時価総額の60%以上を占めています。また、サウディ株式市場の最大の時価総額はSABICの23兆円(2月4日終値)ですが、この数字は東証時価総額最大のトヨタ自動車(株)の時価総額を超えました。サウディアラビアでは政府主導による経済から民間活力を重視した経済成長という大きな流れがあり、株式市場の活況は株式公開にとっても追い風と言えます。国内の高い資金流動性は拡大を続け、民間資金は他の湾岸諸国などアラブ域内には回りますが、1970年代のオイルダラー時代と異なり欧米市場には殆んど投資されず、国内に再投資されていますが、これが国内経済の持続的成長の原動力になっています。
日本企業にとって有望なプロジェクトは、目白押しです。ビジネスチャンスとしては、フィードストックという世界最強の比較優位性を有する石油科学分野をはじめ、海水淡水化発電、ロジスティックや鉄道などの運輸部門、鉱物資源関連、ブロードバンドや携帯電話コンテンツ向けプラットフォームなどのIT関連のほか、幅広い金融やサービス部門のビジネスチャンスは今後更に拡大することは間違いありません。またWTO加盟により市場の規制緩和は更に進むことから、日本企業が独自のビジネスモデルをもつ消費者向けビジネスも有望です。

昨年11月時点のSAGIA投資ライセンス実績では、サウディアラビアへの外国投資では日本が米国を大きく引き離し、ダントツの首位に立ちました。昨年の日本企業向けSAGIA投資ライセンスは合計10件、今年は更にそれ以上の新規投資事業が期待されています。

職場で同僚サウディ人と打合せする筆者 筆者とオフィス
職場で同僚サウディ人と打合せする筆者 筆者とオフィス
 

転載:「日本サウディアラビア協会報」
No.216 March2006













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