サウディアラビア王国第74回ナショナルデー

—強固なサウディアラビア・日本友好関係—
駐日サウディアラビア王国大使 ファイサル・ハサン・トゥラード
 サウディアラビア王国第74回ナショナルデーに際し、二聖モスクの守護者ファハド・ビン・アブドルアジーズ国王、副首相兼国家警備隊司令官アブドッラー・ビン・アブドルアジーズ皇太子殿下、サウディアラビア王国政府ならびに国民に代わり、天皇・皇后両陛下、皇族各位、日本政府ならびに日本国民の皆様に対し、謹んでご挨拶を申し上げます。
ナショナルデー祝賀レセプションで。左から小長会長、トゥラード大使、同大使夫人
ナショナルデー祝賀レセプションで。
左から小長会長、トゥラード大使、同大使夫人

 ナショナルデーは、故アブドルアジーズ・ビン・アブドッラハマーン・アール・サウード初代国王がアラビア半島を統一し、サウディアラビア王国という強力で偉大な国家がアラビア半島に誕生した記念の日であり、我が国国民にとって非常に喜ばしい特別な祝日であります。

 建国以前のアラビア半島は何世紀にもわたり無政府状態と部族間対立が続いていた地域でしたが、アブドルアジーズ国王による20年以上の長きにわたる不断の努力の結果、安寧と英知と繁栄に満ち、安全と発展が保障された一大近代国家へと変貌を遂げたのです。

 サウディアラビアは世界最大の石油輸出国であり、また、世界最大の余剰生産能力を有する石油大国であります。現在、サウディアラビアは世界有数の貿易大国の地位を占め、2002年の外国貿易額は780億ドル、サウディアラビア・日本間の貿易総額は約140億ドルに上っています。日本はまた米国に次ぐ第2位の貿易相手国としてサウディアラビア全輸入額の11%を占めています。

 サウディアラビアと日本の外交的な接触が始まったのは、サウディアラビアのハーフィズ・ワハブ駐英公使が東京モスクの開堂式に出席するため日本を訪問した1938年のことであり、翌1939年には、駐エジプト日本大使館の横山正幸公使が日本の外交官として初めてサウディアラビアを訪問し、リヤードにてアブドルアジーズ国王に拝謁しております。

 第二次世界大戦後、両国の関係は発展を見せ、1953年に初の日本経済使節団がサウディアラビアを訪問し、1955年に両国外交関係の正式樹立に至りました。

 両国関係は、日本の皇室とサウード王家の相互訪問によって緊密の度を増しております。皇太子明仁殿下(現天皇陛下)と美智子妃殿下(現皇后陛下)ご夫妻が1981年に、皇太子徳仁殿下と雅子妃殿下ご夫妻が1994年に、それぞれサウディアラビアをご訪問されております。

 一方、ナゥワーフ・ビン・アブドルアジーズ殿下が国王の名代として天皇陛下の即位式に出席するため1990年に日本を訪問しております。

 最近の両国要人の訪問としては、1997年に橋本首相(当時)がサウディアラビアを訪問し、ファハド国王と両国の「21世紀に向けた包括的パートナーシップ」構想を打ち立てました。翌1998年には、アブドッラー皇太子殿下が日本を訪問し、小渕首相(当時)と「サウディアラビアと日本との間の21世紀に向けた協力に関する共同声明」に署名しました。

 さらに、2001年には河野外務大臣(当時)がサウディアラビアを訪れ、イスラーム世界と文明間の対話促進、水資源開発、広範な政治対話、の3分野におけるイニシャティブを発表いたしました。

 両国関係の中心のひとつがエネルギー分野であります。日本はサウディアラビアにとって第2位の貿易相手国であり、サウディアラビアは日本の原油総輸入量の約25%を供給しております。世界最大の石油企業であるサウディアラムコはつい最近、日本の昭和シェル石油の株式を14.95%取得しましたが、これにより30万バーレル/日のサウディ原油が日本の石油化学市場に供給されることになりました。

 その他、サウディアラムコと住友化学工業によるサウディアラビア西部のラビグ工業地帯における投資額約43億ドルの合弁プロジェクトや、サウディ基礎産業公社(SABIC)と三菱グループとの折半出資による合弁企業、イースタン・ペトロケミカル社(SHARQ)の投資額18億ドルの第2期プロジェクトが挙げられます。

 最後に、サウディアラビア国民を代表して、日本の皇室、政府および国民の皆様に心からの敬意を重ねて表明いたします。在京サウディアラビア王国大使館は、日本の友人に対し常に門戸を開いており、ビジネスが円滑に遂行されるようできる限りの支援を提供するとともに、両国関係の一層の強化にも取り組んでいく所存であります。

—第74回サウディアラビア建国記念日に寄せて—

日本サウディアラビア協会会長 小長 啓一
 サウディアラビア王国第74回建国記念日にあたり、日本サウディアラビア協会を代表して祝意を表します。

 1955年に我が国とサウディアラビアが外交関係を樹立して以来、両国間の協力・交流は経済分野にとどまらず、文化、科学技術を含む広範な分野において展開され、両国民の相互理解に役立っており、昨年5月の小泉首相の王国訪問により両国の友好関係はさらに強固なものとなりました。

 長年に亘り両国経済界の代表が「日・サ民間合同委員会」において経済産業協力強化の方策を討議しておりますが、両国政府代表も「日・サ合同委員会」で支援体制の強化を検討しております。

 また、昨年9月には、サウディアラビア側からハーリド・ゴセイビ国家経済・企画相、ハーシム・ヤマーニ商工相、日本側から橋本元首相の出席を得て、異文化間の理解を深めるための「日本・アラブ対話フォーラム」が東京で開催されました。

 本年も要人の来日が相次ぎ、3月には気象・環境保護庁長官トルキー・ビン・アブドルアジーズ殿下が小池環境相の主催による「日本アラブ環境相セミナー」に出席、4月にはアリー・ナイーミ石油鉱物資源相がサウディアラビアの石油政策について中川経済産業相らと会談、7月にはサウジアラムコのジュムア社長が昭和シェル石油への資本参加のためそれぞれ来日されました。

 当協会としては、8月に着任されたばかりの新大使ファイサル・トゥラード閣下を名誉会長にお迎えし、9月には、「タフスィール・アル=ジャラーライン(ジャラーラインのクルアーン注釈)」第二巻の邦訳を刊行するなど、両国の友好親善関係の増進に向けてさらに活発な活動を展開してまいる所存であります。



(※役職名等は、すべて当時のものです)


転載:「日本サウディアラビア協会報」
No.213 November2004

(2007年10月19日更新)













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