日サ文化の架け橋アラブ イスラーム学院

—日本サウディアラビア協会会員の皆様へ—
ムハンマド ビン サアド アル・サーリム
イマーム ムハンマド ビン サウード イスラーム大学
学長 ムハンマド ビン サアド アル・サーリム

 近年、サウディアラビアと日本の関係はますます強化され、相互になくてはならない存在になってきました。とりわけ科学および文化面においてその傾向が顕著に見られます。日本はサウディアラビアの学生を多数受け入れ、彼等は日本の主たる大学、研究機関、企業等で高等教育や専門訓練を受け、資格を得て帰国後は日本で習得した知識や技能を活かして母国の工業化や技術発展に大いに貢献しております。

 イマーム ムハンマド ビン サウード イスラーム大学も、日本におけるアラビア語教育およびアラブ・イスラーム文化紹介のため東京に「アラブ イスラーム学院」を開校し、爾来20年間に亘って様々なアラビア語学習講座を設けて、アラビア語習得に意欲を燃やす学生や、仕事でアラビア語の知識を必要とする社会人を多数受け入れ、両国の関係を促進する強固な礎となり、学問・文化面におけるイスラーム・日本両文化の架け橋となって両国関係の進展に積極的に関わってきました。

 アラブ イスラーム学院は、この趣旨に則ってアカデミックな活動を展開してきました。例えば、2001年5月には「サウディアラビアと日本の関係—過去と現在」と題するセミナーを開催し、両国から多数の専門家や学者の参加を得て様々な角度から両国関係について考察を行いました。また、2002年1月の「石油とサウディ経済」と題するセミナーには両国の経済関係者や研究者が参加しました。

 2002年8月に京都で開催された「第15回比叡山宗教サミット世界会議」では、「平和への祈りとイスラームとの対話集会」がテーマとなり、イマーム大学を代表して私が参加しました。

 アラブ イスラーム学院は、昨年は、キング・アブドルアジーズ英才支援センターの協力を得て、両国の優秀な学生の集いの企画、実行に関わり、本年2月には日本のいくつかの大学の協力を得て「アラビア語オリンピック」を開催しました。「アラビア語オリンピック」は、日本の学生がアラビア語のスピーチ、タイプライティング、書道を競う大会で、小池百合子環境大臣のご臨席を得てご挨拶をいただき、賞状を授与していただきました。

また、この5月28日から30日まで、いくつかの大学の協力を得て、「サウディアラビア王国をモデルとするイスラームと日本のダイアローグ」と題するシンポジウムを当学院で開催する予定です。このシンポジウムでは第一線のイスラーム学者や関係者が非ムスリムとの対話について議論を行うことになっています。

 これらのほか、アラブ イスラーム学院は、正統イスラームとその起源を学ぶプログラムや、アラブ・イスラームの主要参考書を取り揃えた図書館、さらにはインターネットを通した日本のムスリム社会へのサービス提供等を行なっており、イスラームとアラブ文化に関する活動を通じてサウディアラビア・日本関係の礎石としての役割を演じております。



(※役職名等は、すべて当時のものです)


転載:「日本サウディアラビア協会報」
No.212 March2004

(2007年8月17日更新)













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2007年 アラブ イスラーム学院