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リヤド
 
訪問日時

2002年12月28日〜12月29日

この地域の基本情報

サウジアラビア王国の首都。政治の中心地である。 アラビヤ半島の中心に位置する。故アブドゥル・アジィーズ国王が、 ラシード家の拠点であったリヤドを奪還し、建国の際に首都とされた。 気候は乾燥し、朝晩は冷える。昼は日差しが強い。

リヤドでの訪問先

1)サルマーン殿下との会見
2)アル・ワリード王子との会見
3)文部大臣代理との会見
4)アブドゥル・アジーズ記念館
5)キングダム・ハイスクール
6)ファハド国王文化センター
7)キングダム・タワー
8)在リヤド日本大使館



サルマーン殿下との会談

サルマーン殿下

 サウジアラビアに到着して四日目に、私たちはリヤド州知事であるサルマーン殿下(写真)と会談した。これはリヤド滞在の中で最大の、ひいては今回の旅行の中で最大の目玉の一つであった。

  バスから降り、セキュリティチェックを受けてサルマーン殿下のおられる王宮に入る。王宮の内部の装飾は、豪華絢爛といった感じでサウド家の力を象徴しているようだった。しばらく誘導されるまま歩きつづけ、会談する部屋の前まで案内された。ここでしばらく待つこととなった。待っている最中に、私は周りの学生たちの表情を観察していた。サルマーン殿下のような権威ある方との会談を前に、日本人学生に限らずサウジアラビア学生も、少なからず緊張しているようだった。実際、隣に座ったサウジ人学生も例外ではなく、私の質問に「うん、緊張している」と答えてくれた。

  そしてとうとう会談の準備が整い、サルマーン殿下のおられる部屋に案内された。はじめにイブラヒーム君がサウジアラビア人学生を代表して挨拶した。サウジアラビア人は挨拶する時によく『クルアーン』から引用するのだが、ここでもイブラヒーム君はそれの一節を交えつつスピーチした。

 次に、日本人学生を代表して慶應義塾高校の稲垣健太君が挨拶した。サウジアラビア到着以来まだ数日だというにも関わらず、今まで抱いていたイメージが変わりつつあるとのことだった。具体的には、近代化した側面を見たり学生と話したことで知識が増えため、砂漠や石油などしかなかったサウジアラビアに対するイメージが改変したということである。この発言には日本人学生すべてが共感したことだろう。

  この二人のスピーチを受けて、続いてサルマーン殿下が話された。サルマーン殿下のおっしゃった発言をまとめると次のようになる。今回のような学生同士の交流は非常に重要である。このような若者の文化交流が続けば、将来的には貿易交流の促進へと繋がるだろう。また、サウジアラビアのすべての家庭には日本製品がある。それだけに日本はサウジアラビアにとって非常に身近な存在である。だからこそ、日本人にもサウジアラビアについて多くを知って欲しい。

  サルマーン殿下の以上のようなメッセージに対し、私は強く共感した。代表してスピーチした稲垣君の話にあるように、日本石油をサウジアラビアに強く依存しているわりには、サウジアラビアについてあまり知らない。だからこそ、ずっと持っていたサウジアラビアに対するイメージは偏っていたのだろう。それが今回の旅行で改善された。今後、私たちは日本人に真のサウジアラビアを伝える必要がある。

  こうしてサルマーン殿下との会談を無事に終えた。会談後、サルマーン殿下は記念写真にも気軽に応えてくれ、そこから彼の人柄の良さが伝わってきた。会談自体は数十分の間だったものの、殿下に会えたことだけで私たちは非常に感激だった。

アル・ワリード殿下との面会

アル・ワリード殿下

 日本大使館訪問の後、我々日本人学生一行はアル・ワリード王子邸を訪れた。 アル・ワリード王子(写真)はファハド・現サウジアラビア国王のおいに当たる王族だが、世界有数の資産家であり、またキングダム・カンパニーの会長を務めている。このキングダム・カンパニーは今回我々が訪問したキングダム・タワーを建てたり、航空業界に参入したりと多角経営を行っている。アル・ワリード王子は現在、政界からは引退しているがビジネスの面において活発に活動を展開している。

 アル・ワリード邸には15時30分に到着、我々はすぐに2階の会議室に通された。会議室の机の上には王子の経営するキングダム・カンパニーが所有する航空会社の飛行機や、キングダム・タワーの模型が所狭しと並べられている。

 まもなく、アル・ワリード王子が奥の部屋から入って来た。我々日本人学生と、同行しているサウジアラビア学生は一人一人王子と握手をする。

 次いで、日本人学生の側からすぐにあいさつのスピーチが始まった。担当は早稲田大学の山岸聖幸さんである。同じく早稲田大学への留学生、ブカーリ・イサムさんが通訳をする。

 スピーチが終ると、アル・ワリード王子が話し始めた。王子の話の中で特に僕の注意をひいたのが、「日本もサウジアラビアも同じ東の一員だ」という一言である。日本人は、サウジアラビアを「中東」という、アジアでもヨーロッパでもない地域に属する国だと捉えていることが多い。しかし、アル・ワリード王子をはじめサウジアラビア人はサウジアラビアの国はアジアに属すると考えているようだ。確かに地理的にはサウジアラビアは西アジアに属している。だが日本ではそのように考えている人は少ないだろう。この辺りに僕は日本人とサウジ人との物の見方の違いを感じた。

 アル・ワリード王子の話も終り、我々は次の訪問先であるキングダム・スクールに向かった。バスの中で僕は、日本とサウジアラビアがお互いに協力すれば、両国にとってより良い関係が築けると思った。これまで日本と、サウジアラビアを含むアラビヤ世界との直接交流はほとんど無かった。しかし通信網の世界的な発達によって日本とサウジアラビアとの接点は大きく増えた。両国間には、今までの交流が無かっただけに未知の分野が多く、それゆえお互いが理解し合えば新しい世界が開けてくるのではないだろうか。僕は、日本人とサウジ人が同じアジアの民として良い関係を作るために、自分が何か貢献できるといいと思う。
 

文部省

会談 会談

 アブドゥル・アジーズ図書館に続いて、私たちは文部省を訪問した。ここの訪問目的は文部省長官との会談である。会談には文部省長官は都合がつかなくなったらしく、その代理の方に出席していただいた。日本からは、在リヤド日本大使館の阿部信康氏に出席していただいた。

 サウジ側のスピーチが私にとって非常に興味深かった。その内容は以下の通りである。日本は敗戦後、焼け野原からスタートして先進国の仲間入りをした。しかし同時に独自の文化を守ろうとし、近代化政策一辺倒ではなくバランスを保った。同じようにサウジアラビアも現在発展中である。その過程で、日本のように独自性を保ちたい。より詳しく述べれば、イスラーム文化を保っていきたい。以上のようなお話をいただいた。

 近代化、あるいはグローバリゼーションと伝統文化との関係は複雑で、非常にややこしい問題である。その二つのバランスをどのように保つかは、サウジアラビアや日本に限らず、世界中で共通する問題である。それを考える上で、サウジアラビアはナショナルアイデンティティをイスラーム文化に求めることは日本人にとって興味深い。

 最後にサウジアラビア人学生と早稲田大学の山岸聖幸君が感謝の言葉を述べ、会談を終えた。


アブドゥル・アジーズ 記念館

外観 外観

 サウジアラビア王国建国の祖アブドゥル・アジーズ国王の記念館。昔の王宮であるムラッバ宮殿をそのまま保存した木と石と土で建てられた建物と、新しく増築された鉄筋コンクリートの近代建築である資料館が隣合わさって存在している。

写真資料 写真資料 車

 資料館の方には写真、資料、車、武器など、アブドゥル・アジーズ初代国王に関する史料が保管、展示されている。

 女性専用の図書館もあり、そこでは女性はヘジャーブ(サウジアラビアでは女性は普段、ヘジャーブという黒い布で顔を覆っている。)をとって資料を閲覧する事ができるとの事。

 資料の数は全部で300万点にのぼり、全て整理され、本物と物によってはコピーが展示され、誰でも利用が可能。

 まず最初に資料館の一階のホールでアブドゥル・アジーズ国王の功績を紹介した映像を見た後、資料館の中を一回りする。ここには、アブドゥル・アジーズ国王だけでなく、代々の国王の写真などが展示されている。

  建国当初の資料は、この資料館ができるまでは整理もされず、ほとんどゴミの様に扱われていたということだ。しかし、こうした歴史資料の重要性に気付いた政府によってこの図書館が建設され、史料の収集と保存が進められたということだ。また、ここでは劣化や破損した史料の修繕も行っているらしい。

旧宮殿にある椅子 旧宮殿にある部屋 旧宮殿の中庭

 旧宮殿の方には、当時のアブドゥル・アジーズ国王が実際に使用していた椅子や机などが残されており、またこの宮殿の一角にはアラビヤ半島で最初の手動エレベーターも残っている。

 見学の後、最初のホールにてファハド・アル=マサーリー博士のスピーチの後、日本人学生の挨拶をした。博士のスピーチで印象的だったのが、「グローバリズムとは、武力ではなく精神とアイデンティティの戦争である」という一言だった。


キングダム・スクール

  今後更なる発展を目指すサウジアラビアにとって、教育は何よりも重視されている。国民の関心も非常に高い。その象徴ともいえるのが、キングダム・カンパニーによって運営されているこの私立校である。この学校は、未来を担う有能な人材を養成するための英才教育機関である。

  学校ではまず、ムハンマド・アフワール博士と会見し、学校の紹介をしていただいた。それによるとこの学校は、優れた教育の提供を目的としている。幼稚園から小・中・高校まであり、一貫教育が為されているが、中途入学も可能とのことだ。学費は年間7000USドル。男子校、女子校とも情報端末やネットワークなどの最新設備が備えられている。また教師と生徒、保護者の3者との連絡が密になるようにしているとのことである。

学校のホール ホールにて紹介ビデオを視聴

  その後ホールで学校紹介のビデオを視聴し、校内を見学した。 ここでは小学生の頃からコンピューターの教育が為される。端末にはノンリニアビデオ編集のプログラムをはじめ、さまざまなアプリケーションがインストールされている。コンピューターは特別教室に多数あるだけでなく廊下にも設置されており、いつでも誰でも使用できるようになっている。また高校生になると、生徒一人一人にノートパソコンが供与されるとのことだ。

パソコン操作 学生用パソコン AV機器

  各教室にもプロジェクターやビデオなどのAV機器が多数設置されていた。数学の3次元座標、化学の大掛かりな実験など、視覚的な情報によって複雑な概念の理解を容易にしている。

プール 体育館 トラック

  また、体育施設も非常に様々なものが備えられている。体育館、国際規格に基づいた50メートルプール。さらにはトレーニングルーム、スカッシュのコートなどがあり、生徒はたくさんのスポーツを体験することができる。

  屋外には天然芝のグラウンドや、アンツーカーのトラックがあった。夜間でも使用できるように、照明も完備されている。質の高い運動場は、技術の向上を促すだけではない。生徒の怪我を防ぐための配慮が行き届いていることも示している。これに関連して、校内に医療設備が備えられている点も付言しておきたい。

学内付設モスク 学内付設モスク

  校内にはモスクも設置されていた。薄闇がかかりはじめる中、夕陽に映しだされたミナレットがとてもきれいだった。今でも心に焼きついている風景の一つである。


キング・ファハド文化センター

 我々は、キング・ファハド文化センターに到着した。ここは、日本語にするのは難しいのだが、博物館のようなところである。中には劇場やプラネタリウムもあり、設備や展示品は立派なものが揃っている。

キング・ファハド文化センター 国旗の描かれたステンドグラス エントランス

 入り口を通るとホールに出る。ここの吹き抜けにはサウジアラビアの国旗が風にはためく様子がステンドグラスとして飾られている。サイズは縦5メートル、横15メートルはあるだろうか。

 さっそく内部を見学する。大理石の階段を上って各階を見て回る。それぞれの階には王宮にあったのと同じ様な部屋があり、中にはヒスイ色の花瓶や華美な椅子、ステンドグラスの数々が備えられている。

 一通り見た後、センター内の劇場に向かう。この劇場は世界で2番目に大きなもので、舞台もリモコン操作で回転したり上下動したりと、設備は一級なのだが専属の劇団などはついていなく、公演に至っては一回も行われた事がないという。ここで劇の公演をすれば、多くの人が文化センターに来るだろうに、せっかくの施設がもったいないなと感じた。

 そして最後に、プラネタリウムをみる。プラネタリウムは万国共通なのか、中は機械も含めて日本のそれと全く変わらない。
 全てのものを1時間弱で見た後、我々は文化センターを後にした。文化センターには、立派な設備や展示品があるのに見学者や利用者がほとんどいなかった。もっとこのキング・ファハド文化センターを運営する人たちが宣伝を行えば、たくさんの人がここを訪れると思う。


キングダム・タワー

キングダム・タワー ショッピング・モール

 リヤド到着の初日に、中東で最も高いビルであるキングダム・タワーに行った。これはキングダム・カンパニーが建造した300m、40階建ての近代的な高層ビルで、中はショッピングモールとホテルになっている。

 ショッピングモールの中には、女性専用の階もありそこでは女性がヘジャーブ(サウジアラビアでは女性は普段、ヘジャーブという黒い布で顔を覆っている。)をとってショッピングを楽しめると言うことだ。もちろん我々は入る事はできなかった。

 ショッピングモールを軽く見てまわった後、時速2kmのエレベーターに乗り、最上階へと行く。最上階はまだ工事中であったが、我々のために特別に開放してくれた様である。

 このキングダム・タワー以外には数棟しか高層の建物が無い為、360°の大パノラマの夜景が見る事ができる。東西南北の四方に完全な直線で伸びる幹線道路と、碁盤目状に区画整理されたリヤドの街並が印象的であった。

タワーからの風景 タワーからの風景

 また、街にネオンや蛍光灯が少ないので夜景自体も全体的にオレンジ色で、日本の毒々しい夜景と違って心が落ち着く。砂漠の中に浮かび上がるオレンジ色の都市は神秘的で、サウジで見た沢山の風景の中で今でも心に残っているものの一つである。


在リヤド日本大使館

 在リヤド大使の阿部信泰氏に招待され、昼食をご一緒した。サウジアラビアにおける日本人の状況や外国人労働者の事情など、大使館ならではのお話を聞くことができた。サウジに滞在する日本人は年々減少傾向にあるという。アラビヤ石油の撤退に加え、近年の日本国内の景気悪化も影響が大きいようだ。

 サウジの人口2200万人のうち、600万人が出稼ぎの外国人労働者であるという。いわゆるブルーカラーの労働力はほとんど彼らが担ってきた。しかし現在、サウジ政府の努力でこの状況は徐々に変化しており、国民一人一人が様々な職種に積極的に就くようになってきているとのことだった。

  昼食の前がちょうど午後の礼拝時間だった。イスラム教では毎日決まった時間に礼拝を行う。今後日本がサウジアラビアと交流していくにあたっては、このような点を理解し、配慮することが欠かせないことであると感じた。
 



 
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