ハディース学習
 

40のハディース(8)
『ムスリムの神聖さ(犯してはならないもの)』

 

このハディースはハディース学者アルブハーリーとムスリムのサヒーフ集に編纂されています。ただし、「イスラームの権利を果すこと以外は」という部分に関してはアルブハーリーのサヒーフ集にのみ記述されています。

このハディースの重要性

このハディースはイスラームの柱の重要なものについて述べているため、とても重要なハディースです。このハディース中述べられている柱とは、「アッラー以外に神はなくムハンマドはアッラーの使徒であるということを確信をもって証言すること、命じられたように礼拝を行い、与えられる権利をもつ者たちへザカートを支払うこと」です。



単語の意味

ウミルトゥ アッラーが私に命令した。
アンナース 偶像崇拝者・多神教徒たち。
ユクィームッサラ―トゥ 命じられたように礼拝を行うこと、あるいはそれを継続すること。
ユウトゥッザカートゥ ザカートゥをその権利者たちへ支払うこと。
アサムー 守った、禁じた。
イッラー ビ ハックィルイスラーム 血と財産を守られた後にはイスラームの義務(命じられたことを行い、禁じられることを避けること)を果すこと。
ワ ヒサーブフム アラッラ― 彼らの内面と彼らの心の誠実さの清算はアッラーのもとにある。




ハディースの理解とそれが導くこと

 同様の意味のハディースをハディース学者たちが伝えています。アルブハーリーはアナスによる伝承、イマーム アハマドはムアーズ ブン ジャバルによる伝承、そしてイブン マージャも同様の意味のハディースを伝えています。

 

 信仰告白によって生命と財産は保障されます。これは他に伝わっているハディースからも明らかです。
ハディースには信仰告白のみ書かれており、断食・ハッジ(大巡礼)などに関しては述べられていません。
また預言者はウサーマ ブン ザイドが信仰告白を行った者を殺したことに怒りました。
つまり、人は信仰告白によってムスリムになったとみなされます。その後、礼拝とザカートを行えば、ムスリムに与えられるべきものを与えられます。
ある集団がそれらのことを拒んだ場合には、戦うことになります。

アルクルアーン タウバ章5節と11節には次のように書かれています。
『だが彼等が悔悟して、礼拝の務めを守り、定めの喜捨をするならば、かれらのために道を開け。』『だがもしかれらが悔悟して礼拝の務めを守り、定めの喜捨をするならば、かれらは教えの上の同胞である。』

  
確認のため預言者はファジュル前には彼らに戦いをしかけませんでした。アザーンがなってから戦闘を開始しました。

 

 血が保障されるのはイスラームの義務を果した者のみです。
  アブーバクルとウマルの間のムルタッディーンに関するやりとり。
  ⇒アブーバクルの知識の深さがうかがえる。

 

 その他のすべてのイスラームの柱(サウム・ハッジなど)を行わない者に対しても戦いがおこなわれます。罰としてそれがおこなわれるか、相手を背信者とみなしてそれがおこなわれるかは学者間で意見がわかれています。

 

5 要求される信仰

心の中で確信し、義務をはたせばそれでよい。
学者たちが学ぶこと(アキーダ:信仰について探求すること)に関してはダリール(その証拠となること)などに関してはとくに義務ではない。

 

6 「イッラー ビ ハックィルイスラーミ」の意味は…?

アルブハーリーとムスリムのハディースでは「信仰告白をした後のムスリムの生命はハラームです、既婚者の姦通罪・信仰後の背信・殺人を除いては」とあります。

 

 最終的な判断は心の中もご存知のアッラーに任せられます。誠実なムスリムは天国に行き、その信仰告白が嘘であれば彼は偽信者であり、地獄の底に行きます。預言者の仕事は思い出させることと警告です。

アルクルアーン ガーシヤ章21−24節『だからあなたは訓戒しなさい。本当にあなたは一人の訓戒者にほかならない。かれらのための、支配者ではない。だが誰でも、背き去って信仰を拒否するならば、アッラーは最大の懲罰でかれらを罰せられる』

アルブハーリーとムスリムの伝承でも預言者がハーリド ブニルワリードに次のようにいいました。「私は人々の心を調べることを命じられていないし、彼らの腹を裂くとも命じられていない」

 

8 偶像崇拝者たちに関する交戦。

 

9 ムスリムの生命と財産は守られるということ。

 





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2003年 アラブ イスラーム学院