ハディース学習
 

40のハディース(3)
『イスラームの偉大な柱』

 

* このハディースはアルブハーリー、ムスリム、アッティルミズィー、アンナサーイー、アハマドによる伝承です。

このハディースの重要性

このハディースはイスラームの偉大なる柱が集められたものです。このハディースにおいて預言者はイスラームを1つの建物にたとえました。これらの「柱」はクルアーンの中にも述べられています。



単語の意味

イカーミッサラーティ

必要条件・義務・スンナ・礼儀作法をすべて踏まえた上で決められた時間にきちんと礼拝をおこない続けること。

 



ハディースの理解とそれが導くこと

1 ラーイラーハイッラッラー、ムハンマドゥッン ラスールッラーという信仰告白(シャハーダ)

この言葉の意味は至高のアッラーの存在と彼の唯一性を確認し、ムハンマドの預言者性と彼のメッセージを信じることです。
この柱(基礎)は他の柱がその上に成り立つものであり、預言者は次のように仰りました。『私は人びとがラーイラーハイッラッラー、ムハンマドゥッンラスールッラーというシャハーダを行うまで彼らと戦うことを命じられた』(アルブハーリーとムスリムの伝承)
『ラーイラーハイッラッラーを心から述べた者は天国に入る』(ハディースサヒーフ)

 

2 礼拝を行うこと

上に書かれた状態で行うこと。これはムスリムが礼拝から得られる効果を得るためで悪行を放棄するため。アルアンカブート章45節参照。預言者はハディースで、『ムスリムと多神教徒・不信仰者をわけるのは礼拝を放棄するかどうかです。』と仰りました。

 

3 ザカートの支払い

ザカートの義務付けと施行に関しては決められた条件があります。アッラーはザカートの施行を信者たちの特徴の1つとしてあげています。(アルムウミヌーン章4節)。
ザカートによって社会的公平が成り立ちます。そしてムスリムの間に愛情・思いやり・尊敬が広がります。

 

4 ハッジ

ハッジの時期にアルマスジドルハラームを目指すこと。(シャウワール・ズルカイダ・ズルヒッジャ月の最初の10日間)
ハッジは健康な肉体と財産を用いたイバーダでこれにより、個人と社会に様々な利益をもたらします。このとき世界中からムスリムたちが集まり、それはあたかも巨大なイスラーム会議のようなものとなります。(アルハッジ章27−28節、アーリイムラーン章97節参照)

 

5 ラマダーン月の断食

ヒジュラ暦2年目に断食は義務付けられました。(アルバカラ章185節)
このイバーダは心を清浄にし、信仰心を高めます。そして肉体も健康になります。この断食をアッラーへの服従として行い、アッラーの御満悦を求めて行った者はその者の罪は許され、楽園に入る原因となります。(そのような者は犯した罪を許されるという意味のハディースがあります。)


イスラームの5柱の相互間の結びつき

これらの5柱をきちんとおこなってこそ本当のムスリムといえます。
これらすべてを放棄したものは不信仰者です。これらの1つを否定した者はムスリムではなく、その義務を認めるが怠惰からそれを行わなかった者は罪を犯していることになります。
イスラームにおけるイバーダートの目的はその形ではなく、それを行う意味と目指すところです。ですから、その者に悪行を禁じない礼拝は意味がなく、不正を禁じない断食も意味がありません。また人からよく思われたいがためのハッジやザカートは受け入れられません。
ただしこれはそのように出来ない場合にはこれらのイバーダートを行う必要がないという意味ではなく、アッラーのためという意図を明確にもって行うべきだ、ということをいっているのです。そうなるように努力しましょうということなのです。
学者たちはイーマーン(信仰)を幹と枝のある木に例えました。例え枝の何本かが失われてもそれは「木」です。至高のアッラーは言いました。『あなたはアッラーが如何に善い御言葉に就いて比喩を挙げられているかを考えないのか?それは良い木のようなもので,その根は固く安定し、その幹は天に(そびえ)、それは主の命により凡ての季節に実を結ぶ・・・』(イブラーヒーム章24−25節)ここでいわれる言葉とはタウヒード(アッラーの唯一性)であり、それが心のなかに確立されていることを表しています。また、実とは善行を表しています。
このハディースはイスラームとは信仰と行為によるものであってそのどちらかが欠けてはならないと言うことを意味しています。

 





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2003年 アラブ イスラーム学院