ハディース学習
 

40のハディース(1)
『行為は意志による』

 

* イマーム アルブハーリーとムスリムについて:最も正しい伝承集の著者
* 同文で伝承者違いのハディースの存在
* 多少の違いがあるハディースの存在

このハディースの重要性

このハディースはイスラームの特徴を端的に述べています。ここに述べられていることはイスラームの源泉でありその上に大抵の規則が成り立っています。
アブーダーウードは言いました:「このハディースはイスラームの半分です。というのも宗教というのは表に現れるもの(行為)と内にあるもの(意図)から成り立っているからです。」
イマームアハマドとアッシャーフィイーは言いました:「このハディースには全知識の3分の1が含まれています。というのも、しもべはその心・舌・体によって利益(報奨)を得るからです。そして心によるニーヤ(意図)はこの3つの部分の1つです。
ですから多くの学者たちはその本や著書をこのハディースによって始めたのです。(アルブハーリーやアンナワウィーなど)
さてこのハディースで始めることによって知識の追求者たち(学生)は知識を求めることと善行を行うことにおいて至高のアッラーのため、とニーヤを正すことに注意するのです。
 



単語の意味

アルハフス ライオン。
インナマー 制限に用いられる言葉。述べられたものを確定し、それ以外を否定する。
ニーヤート ニーヤ(意図)の複数形。意図・目的の意。ここでは動作に伴う意図を表す。
イムリイン 人間(男性女性にかかわらず)。
ヒジュラ 捨てること・放置。法学上の意味は不信仰の地から離れイスラームの地へ行くこと。ここでの意味はマッカ解放以前マッカあるいは他の土地からアルマディーナに移動すること。
イラッラー アッラーが満足することに対する意図。
ファヒジュラトゥフイラッラーヒワラスーリヒ 受諾と報いにおいて。
リドニヤーユスィーブハー そうなることを望む世俗的な目的。



ハディースが述べられた理由

イブンマスウードの伝承によるとサハーバたちのなかにウンムカイスと呼ばれる女性と婚約したサハービーがいました。彼女は移住するまで彼と結婚することを拒否しました。そこで彼は移住し、彼女と結婚しました。そこで私たちはかれをムハージルウンムカイス(ウンムカイスへの移住者)と名づけました。

イブンマスウードの他の伝承では「何かのために移住した者の報奨はウンムカイスと結婚するために移住した男と同じだけの報奨である」とあります。



ハディースの理解とそれが導くこと

1 ニーヤの条件

学者たちはニーヤを伴わない行為はシャリーア上認められず、また、報奨もあたえられないとしました。
ニーヤはそれを目指すイバーダにおいてはそれをしなければその行為が無効になる「ルクヌ」の1つであり(たとえば礼拝・ハッジ・断食などに関して)、ニーヤなしのこれらの行為は正しくないですし、有効にはなりません。

 

2 ニーヤを行う時間と場所

ニーヤを行う時間はイバーダの最初です。礼拝ではイフラームのタクビールのとき、ハッジではイフラームを行うときです。断食に関してはファジュルの前に行います。
ニーヤは心の中で行います。特に口に出して言う必要はありませんが、口に出すことにより、気持ちをこれから行おうとしていることに向けることはできるはずです。
そしてきちんと区別してニーヤは行います。例えば、「礼拝をします」ではなく、「ズフルの礼拝を定刻どおり行います」など。

 

3 ヒジュラの義務

不信仰の地からイスラームの国へ移住することは彼の宗教を表にだすことができないムスリムにとって義務です。この法則はいまでも残り続けています。
「マッカ開放以後ヒジュラはない」というハディースについてはその意図するところは開放後、マッカからのヒジュラはないということです。これはマッカがイスラームの土地となったからです。
ムハージルという言葉はアッラーが禁じたことを放置した者、3日以上ムスリム兄弟を避けた者、妻を寝床に放置することにも使われます。
ムスリムにはアッラーに反抗したムスリムを避けることが義務になることもあります。また、反抗する妻をしつけるため避けることも許されています。

 

 このハディースは善行を意図しその後それを果すことが病気・死などにより不可能であった場合、彼はそのニーヤに対して報奨を得るということを示しています。

 

 このハディースは来世で報奨を得るため、行為とイバーダにおけるイフラースをわたしたちにおしえてくれます。

 

 すべての役に立つ行為と善行はニーヤとイフラースと アッラーの満足を切望することによりイバーダとなります。

 





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2003年 アラブ イスラーム学院