イスラム、絢爛たる知のアラベスク、暗黒の中世ヨーロッパを尻目に燦然と輝いたイスラム科学の紹介。著者ハワード ターナーはイスラーム暦1400年(現在2003年はイスラーム暦1423年〜1424年)を記念し、“イスラームの遺産”の展示会を1982年から1983年にかけて米国の5つの主要な博物館で行ったプロジェクトに携わる。本書はイスラム科学の発達のプロセスを形づくっている、宗教的な体験に対して十分な考察を加えることを目的としている。沢山の挿絵、とイスラーム社会が世界史に残した燦然と輝く業績が多くの科学者名と共に各学問分野ごとに記述されている。翻訳がすばらしい。アラブ・イスラーム文化を知る為のよき教材。中・高校生に最適。
|