母音記号(ハラカ) |
アラビア語のアルファベットは、基本的に子音だけを示します。単語には母音「a(ア)」「i(イ)」「u(ウ)」がつけられた上で発音されますが、それらの母音を示すためのアルファベットは存在しません。
そのため、イスラーム期以降になってから、アラビア語の読みを示すための記号が発明されました。母音の追加を示す記号は「ハラカ」(複数形はハラカート)と呼ばれています。記号は、いずれも右から左へと向けて書きます。
現代において使用されている母音記号は以下のような形をしています。
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+ a(ア) |
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ファトハ(fatHah)
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文字の上に、右上がりの小さな斜線を書きます。この記号により、「その文字が示す子音の後に、母音のa(ア)をつけたして読む」ことを表すことができます。 |
+ i(イ) |
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カスラ(kasrah)
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文字の下に、右上がりの小さな斜線を書きます。この記号により、「その文字が示す子音の後に、母音のi(イ)をつけたして読む」ことを表すことができます。 |
+ u(ウ) |
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ダンマ(Dammah)
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文字の上に、小さなワーウを書きます。この記号により、「その文字が示す子音の後に、母音のu(ウ)をつけたして読む」ことを表すことができます。 |