アラブ女性
 

【イスラームと女性】
 

アラビア半島におけるイスラームの普及は、アラブ女性に生活の転換をもたらしました。預言者ムハンマド(アッラーよ彼に祝福と平安を与えたまえ)が呼びかけたイスラームは、人々の生活、特に女性の生活を照らす太陽のようでした。イスラームは女性を抑圧と卑下から救い、彼女の地位を価値ある偉大なものとしました。

至高のアッラーはアルクルアーンのアルフジュラート章13節において、男女はアッラーのもとに平等であり、優劣は善行とアッラーを畏れることによってのみ存在するということを仰りました。

『人びとよ、われは一人の男と一人の女からあなたがたを創り、種族と部族に分けた。これはあなたがたを、互いに知り合うようにさせるためである。アッラーの御許で最も貴い者は、あなたがたの中、最も主を畏れる者である。本当にアッラーは、全知にして凡ゆることに通暁なされる。』

つまりイスラームは、女性を忌み嫌われる者、卑しい者とはしませんでした。女性は男性とともに社会を構成し、男性と同じ権利を持てるのです。預言者ムハンマドも女性に関して「女性は男性の伴侶である。」と言いました。

イスラームは男女の関係を女性への敬意の上に成立させ、女性の性質にあった権利を与えました。ここでアルクルアーンとハディースを引用しながら、イスラームが女性をどのように扱っているのか、男性との関係をどのように成立させているのかを少し紹介しようと思います。

1− イスラームが女性にもたらした恩恵のうちで最も重要なことは、女性に関すること全般において女性を擁護したということです。幾つかあるアルクルアーンの長い章には「ニサー(女性たち)章」と呼ばれる章がありますし、この章以外の様々な節でも男女をならべて記述されています。

  『本当にムスリムの男と女、信仰する男と女、献身的な男と女、正直な男と女、堅忍な男と女、謙虚な男と女、施しをする男と女、アッラーを多く唱念する男と女、これらの者のために、アッラーは罪を赦し、偉大な報奨を準備なされる。』(アルアハザーブ章5節)

2− 親孝行に関して、アッラーは母親に対する親孝行を重んじるよう命じ、また母親への親不孝を禁じました。預言者は次のように言いました。「アッラーは母親たちへの反抗と女児の生き埋めをあなたがたに禁じました。」また誰に対して尽くすことがよいですか? と尋ねられた時は、「母親です。」と3回言い、最後に「父親です。」と言いました。

3− イスラームは女児の生き埋めを禁じました。また預言者は次のように言いました。「あなたがたの子どもたちのうちで一番素晴らしいのは娘たちです。」

4− イスラームは女児の教育を奨励しました。預言者は次のように言いました。「女児たちの後見者は、彼女たちに良い振舞いをなさい。彼女たちこそ地獄の炎から彼を守ってくれるでしょう。」

5− イスラームは女性に夫を選ぶ権利を与えました。預言者の妻アーイシャは預言者に訊きました。「家族が未婚の女性を結婚させる時、彼女の許可を得るのですか?」すると預言者は「そのとおり。」と言いました。アーイシャは言いました。「彼女は恥ずかしがります!!」すると預言者は言いました。「彼女が黙っていたらそれが許可の印となります。」

6− イスラームは妻たちの権利を擁護しました。預言者は言いました。「女性たちへの対応に関してアッラーを畏れなさい。あなたがたはアッラーからの預かり物として彼女たちを受け取りました。またアッラーの御名において彼女たちとの婚姻を許可されました。」また同様に次のように言いました。「あなた方のうち最も善い者は、家族に最も善くするものです。私はあなた方のうち家族に最も善くする者です。」

7− イスラームは女性に家事をする義務を免除しました。もし彼女が家事を行なった場合は彼女たちの善行となります。また彼女は家賃や食費などの家計費を義務付けられていません。また彼女の固有の財産に関しては自由に使用する権利があります。
  
アッラーは仰りました。 
  『男は女の擁護者(家長)である。』(ニサー章34節)
『父親はかれらの食料や衣服の経費を公正に負担しなければならない。』(アルバカラ章233節)

このようにイスラームは女性の地位向上をもたらしました。もちろんイスラームが女性の権利について述べている箇所はアルクルアーンにもハディースにもたくさんあります。皆さんにこのテーマを紹介するに当たって、適切なポイントを選ぶことが出来ていることを願います。そして読者のみなさんが、イスラームがどれだけ女性のことを擁護しているか、また、特に精神的な意味における権利も擁護しているか、ということをご理解いただけることを願っています。
 
このテーマの続きとして次回はイスラームが定めた女性の教育と仕事をする権利についてお話していきたいと思います。それでは皆さん、またお会いできることを願っています。

筆者:ラシャー アルマンスーリー
アブドルアジーズ国王大学 生物化学元研究科

                

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