アラブサッカーに恋して
 

【ガルフカップって何?】
 

昨年12月に行われた第17回ガルフカップは、湾岸8カ国がドーハに集結し、大成功を収めました。サッカーの優勝国は、ホスト国のカタールでしたが、参加8カ国それぞれ、同じアラブ・イスラーム国といっても様々な表情、特徴があったことが印象的でした。

オマーンとイエメン、サウジアラビアはアラビア半島の南側に位置することから、肌の色が濃い選手たちが多いようでした。ユニフォームを着ていれば、どこの国の選手かすぐに分かりますが、普段着に着替えられてしまうとまったく分からなくなってしまいます。それでも、伝統的なアラブ衣装を着ていると、またどこの国か判別できます。ケフィーヤを頭から被っている、カタールやUAEの白装束の人たちに比べ、オマーンやイエメンの人たちは刺繍の施された帽子や衣装を着ています。

もちろん、ユニフォームは国ごとに特徴があります。第一に、国旗の色と同じサウジアラビアは緑、バーレーンは赤、カタールはあずき色のチームカラーです。アラブ・イスラーム諸国は、赤、白、黒、緑の色使いを国旗にあしらうことが多いので、他の国はそれぞれにオリジナルなチームカラーを持っています。イラクは白、クウェートは青。オマーンはバーレーンのものより濃い赤に緑のラインですが、こちらも国旗の配色に近いようです。UAEは紫に近いあずき色、イエメンは白地に緑です。

色によって受ける、チームの印象も違います。赤はやはり、攻撃的な印象を受けるので、バーレーン、オマーンは強そうに見えます。緑のサウジの爽やかさに対し、日本と同じ青を着るクウェートは、巧みな感じに見えます。白がベースになっていると、おとなしそうな印象を受けますが、実際に会ってお話したイエメンの選手たちが、湾岸で一番おとなしくてシャイな印象を受けました。都会っ子の印象が強い、UAEやバーレーンの選手に比べ、どこかのんびりしていて、垢抜けない感じがした所に好感が持てます。

「サナア(イエメンの首都)は世界で一番美しくていいところさ!」
イエメンのチームドクターは自慢げに話していました。

イエメンはアジアやアラブの中でも、決して強くはない国ですが、精一杯がんばって格上のバーレーンに引き分け、選手全員が大喜び。次の大会は2006年ドバイで行われるそうですが、また湾岸サッカーならではの面白い試合をみせてほしいと思います。


執筆:渡邉真由子
フリーライター


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