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【アルハムダーニー】
 

1.出身と学問的背景:

アルハムダーニーは、アラブの地方地理学者の一人です。
彼の名は、アブー・ムハンマド・ビン・アル=ハサン・ビン・ヤーコーブ・アルハムダーニー。

アルハムダーニーは、西暦945年に没しました。アルヤマン(イエメン)のサヌアで生まれ育ち、その名からもわかるように、当時アラビア半島南部に居住していたハムダーン族の出自だと言われています。

彼は若い頃から、アルヤマン(イエメン)やアラビア半島南部の古典民族文学を学び、アラビア半島南部で発見された古代アラビア文字や記号をも解読する能力を持っていました。それと同時に彼は、聖マッカを含むアラビア半島の多くの地を訪れ、比類の観察力と知力によって、アラビア半島に関する総合的な知識を身につけました。そのため、彼が長じたアラビア半島についての諸学は非常に多くの分野を含み、歴史学、地理学、天文学、アラビア部族の血統学、そして古代遺跡についての学問といった様々な分野から成っていたのです。

2.学問的業績:

代表的な著書として「アラビア半島の特質」が挙げられるのでもわかるように、彼はアラビア半島の描写に非常に優れていました。故郷であるアルヤマン(イエメン)に関しては、何よりもまず自分自身による観察を主なる情報源とし、それを古代から遺された文献や著書と照らし合わせて著述のための参考としていましたが、その他の地域に関してはそれに加えて、商人や旅行家、また巡礼者たちから伝わる各地の伝聞や情報も重視していました。

アルハムダーニーは自らの地理学書の中で、経度と緯度の様々な確定方法を含む地理学的、また数学的説明を序文としています。その次にプトレマイオスの方法に基いて世界を7つの地域に分割し、それから主要項目としてアラビア半島の描写を記し、アラビア半島を、ネジド、アッティハーマ、アルヒジャーズ、アルヤマン(イエメン)などの5つの地域に分割し、それぞれの地について解説と分析を加えました。

また、特にアラビア半島南部やイエメンの古代史に詳しかった彼は、古代イエメンのヒムヤル族とその王たちの血統について書かれた「王冠」という書も著しています。

アルハムダーニーのアラビア半島に関する著書は、現在に至るまで学問的価値を保持し、多くの研究者たちの参考書として、今尚紐解かれているのです。


執筆: サルワ サラーマ

 

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