クルアーン道
 

【正直さ】
 

至高のアッラーはアルクルアーンのアッズマル章32節〜34節でつぎのように仰られました。

『アッラーについて嘘を言い、また自分のもとに真理が来るとこれを拒否する者以上に、不義な者があろうか。地獄には、不信心者への住まいがないとでもいうのか。だが真理をもたらす者、またそれを確認(して支持)する者、これらは正義を行う者である。かれらはアッラーの御許で、何でも望むものを得られよう。これは善行をなす者への報奨である。』

正直さは信者が身につけている最も崇高な人格の一つであり、預言者たち・使徒たちが身につけていた人格です。正直さは全ての善いものをもたらし、あらゆる世代・時代において物質的・精神的な向上をもたらすものでもあります。ムスリムたる者、言葉だけではなく行動においても正直でなければなりません。嘘をつくことは偽信者(イスラーム教徒を名乗りながら心の中ではイスラームに敵意を持っている者)の特徴です。

預言者ムハンマドは言いました。「正直であれ。正直さは善へ導き、善は天国へ導く。常に正直である者はアッラーのもとに「正直者」と記録される。嘘をつくこと無かれ。嘘は悪へと導き、悪は地獄へと導く。常に嘘をつく者はアッラーのもとに「嘘つき」と記録される。」

アッラーはアルクアーンの中で『信者たちよ、アッラーを畏れ、正直な者たちと共にあれ。』と仰りました。またアルアハザーブ章23節では次のように仰りました。

『信者の中には、アッラーと結んだ約束に忠実であった人々が(多く)いたのである…』

ここに述べられている信者たちとは、言葉と行為でもって信仰した者たちで、彼らは信仰の旗を東西に広めました。信仰心により彼らの心は安らかで幸福感に満ち溢れており、それは現世において信仰を持たない王や英雄たちが羨むほどのものでした。また彼らはアッラーへの信仰とアッラーからの光につつまれた質素な家を作り、その中で幸せに暮らしたのでした。

それとは逆に、嘘をつくことは全ての悪の根源です。また嘘により社会状況は悪化します。アッラーはたびたび嘘をつくことを禁じ、社会が平安で安全で幸福であるように努力することを命じました。

『アッラーの印を信じない者は、ただ嘘を捏造する者で、かれらこそ虚言の徒である。』(アンナフル章105節)

嘘は人々の間に敵意を持たせ、お互いを疑心暗鬼にさせます。それにより社会の人と人の結びつきは希薄になり、最終的には社会がバラバラになってしまいます。

約束を破ることも嘘の一つに数えられます。アッラーはアッサッフ章2〜3節で仰りました。

『信仰する者よ、あなたがたはどうして(自ら)行わないことを口にするのか。あなたがたが行わないことを口にするのは、アッラーが最も憎まれるところである。』

約束を守ることは重要なことで、それにより人は相手を信用し、個人間・社会間で好意と愛情が生まれます。何か物事を行うときには皆が一丸となって協力することができるようになります。

執筆:ヌーラ アッダハマシ

                

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