クルアーン道
 

【挨拶の礼儀作法】
 

至高のアッラーは二サー章86節で仰りました。

『あなたがたが挨拶された時は、更に丁重な挨拶をするか、または同様の挨拶を返せ。誠にアッラーは凡てのことを清算なされる。』

このアルクルアーンの一節で、アッラーはしもべたちにより丁重な、あるいは同様の挨拶を返すよう教えてくださいます。アッラーは信者たちに互いに交わす挨拶のうちもっとも素晴らしい意味のものを選び、「サラーム(平安)」という言葉を挨拶の言葉としました。アッラーがもつ99の御名のひとつが「アッサラーム(平安)」ですし、また天国も「ダールッサラーム(平安の館)」と名付けられています。また信者たちと天使たちの間の挨拶にも「サラーム」という言葉が使われてます。

アッラーはユーヌス章10節で仰りました。

『その中でかれらの祈りは、「アッラーよ、あなたの栄光を讃えます。」であり、またそこでのかれらの挨拶は「平安あれ。」である。』

現在世界では声を大にして「サラーム(平和)」の普及のために奔走しています。イスラームが人類に教えた挨拶のなんと素晴らしいことでしょう!

イスラームは最も簡単な方法で、そして最も少ない労苦で人類の心の奥深くに安堵と喜びを送りこみます。それは他人に対し微笑むことの奨励と、人々の間の好意と愛情の籠った挨拶をすることによります。

サラームと挨拶の普及は、同胞愛を強め、好意によって結ばれた関係を強化し、心を清浄にすること、そして人々の交流範囲を広げるのに役立ちます。

このアルクルアーンの節にあるように、挨拶には相手と同様の挨拶、それからより丁重な挨拶の2種類があります。

預言者の教えによると、乗り物に乗っている者が歩いている者に、立っているものが座っている者に、個人がグループに、そして人が家に入るときはその家族の者たちに挨拶するということになっています。人びとの間に入るとき、あるいはそこから立ち去る時に挨拶をすることは私たちが模倣している預言者の習慣です。
ハディース学者アッティルミズィーによるとアブーフライラは次のような預言者の言葉を伝えています。

「預言者は言った。『あなた方のうち誰でも、人々のもとにたどり着いた時とその場から立ち去る時は挨拶をしなさい。始めの挨拶が終わりのものより良いというわけではないのだから。』」

挨拶に関する礼儀作法のなかに、相手の心に喜ばせるために、聞こえるようにはっきりと挨拶を言うということ、それから同性同士の場合は握手をすることがあげられます。

ハディース学者アブーダーウードとアッティルミズィーは預言者の次の言葉を伝えています。

「二人のムスリムが出会い握手をしたならば、別れる前に二人の罪がゆるされる。」

また挨拶は預かり物とされるので、もし誰かに「○○さんに私からの挨拶を伝えてください。」と言われた場合はその挨拶を相手に届けなければなりません。届けられた方は挨拶の主とその仲介をした者に挨拶を返します。

挨拶を広めることは友情や愛情を広めることにも繋がってきます。

ハディース学者ムスリムによるとアブーフライラは預言者の次の言葉を伝えています。

「預言者はこう言った。『イスラームを信じるまでは天国に入ることはできない。また互いに愛するようにならなければ信じたことにはならない。これを行なえばお互いに愛するようになることを教えよう。それはあなた方の間に挨拶を広めることである。』」

挨拶は心に愛情と安堵をもたらし、相互関係・相互理解の掛け橋を人々の間に掛けます。

偉大な宗教の主、全知全能の主アッラーこそ、このように人間社会の様々なことを秩序立て、世界中で人間に役立つことを実現させ人々に幸福をもたらしているのです。

執筆:ヌーラ アッダハマシ

                

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