クルアーン道
 

【公正さ】
 

至高のアッラーはアンニサー章135節で仰りました。

『あなたがた信仰する者よ、証言にあたってアッラーのため公正を堅持しなさい。たとえあなたがた自身のため、または両親や近親のため(に不利な場合)でも、また富者でも、貧者であっても(公正であれ)。アッラーは(あなたがたよりも)双方にもっと近いのである。だから私欲に従って、(公正から)逸れてはならない。あなたがたがたとえ(証言を)曲げ、または背いても、アッラーはあなたがたの行うことを熟知なされる。』

またアルマーイダ章8節ではこう仰りました。

『あなたがた信仰する者よ、アッラーのために堅固に立つ者として、正義に基づいた証人であれ。人々を憎悪するあまり、あなたがたは(仲間に対しても敵に対しても)正義に反してはならない。正義を行ないなさい。それは最も篤信に近いのである。アッラーを畏れなさい。アッラーはあなたがたの行なうことを熟知なされる。』

イスラームはムスリムの人格を完成させるものとして、物事を公正に執り行い、それを広めることを私たちに定めました。私たちは常に正義や真理の側にあり、それは証言をする場合でもそうでなければならないのです。私たちは近親者やそうでない者、金持ちや貧者、高貴な者と卑しい者を区別することなく接しなければなりませんし、他人の非難を恐れて正義に反することを行なってはいけません。

わたしたちムスリムは常に正義とともにあり、正義を守らなければなりません。これはたとえそのことが個人的な利益に反しても、敵対者の利益を助ける結果になっても行なわれなければなりません。

正義とはこの社会の中で最も実行されるべきことであり、アッラーは彼を畏れる者、そして個人的な利益に反することがあってもアッラーに服従し、彼の命令に従う者への報奨を決して忘れることはありません。というのもアッラーはこの世にある全てのことをご存知だからです。

イスラームは公正な証言をすることを重要視し、それを奨励しました。そしてアッラーはアルバカラ章283節で仰りました。

『……証言を隠してはならない。それを隠す者は、心を罪で汚す者である。……』

ですから証言に関して尋ねられた時には、正直に答えなければなりません。たとえそれにより自分自身に害が発生しようとも、あるいは両親、または片親に害が発生しようとも真実を曲げて伝えてはなりません。それは親不孝な行為とはみなされません。それどころか、親が不正を行なうことを阻止するのですから逆に親孝行をしたことになるのです。

アッラーはアッタラーク章2節で仰りました。

『……またアッラーを畏れる者には、かれは(解決の)出口を備えられる。かれが考えつかないところから、恵みを与えられる。……』

イスラームは物事の公正さにおいて、人々に自分の欲や部族意識、敵意などを捨てるよう奨励しています。これによりイスラームは世界的な宗教となり、すべての人々がイスラームのもとに庇護されることを可能とし、信者であろうと無かろうと、自分の権利を得るためにイスラームを学ぼうとするのです。またイスラームは証言に関してそれを求めたものの貧富によって嘘の証言をすることを厳しく禁じています。

私たちはアッラーが常にわたしたちのすべてを監視していると考えます。アッラーが私たちに課した「公正さ」とは、不正を禁じ、すべての権利をその持ち主に返すことです。公正は支配の基礎だけではなく、幸福な生活の基礎なのです。

執筆:ヌーラ アッダハマシ

                

(→バックナンバー
(→週刊アラブマガジンのトップ


 
↑UP↑

前に戻る


アラブマガジンへもどる

 

アラビア語カフェ | アラブ イスラーム学院 | サイトマップ | ヘルプ



2004年 アラブ イスラーム学院