預言者たち
 

【預言者イスハークとヤアクーブ】
 

イスハークはイブラーヒームとその妻サーラとの間に生まれました。二人に子供の吉報を伝えたのは、その不信仰さと悪徳さにのためにルートの民の町へ行く途中であった天使たちでした。アッラーはクルアーンの中で、彼(イスハー)が知識を持った子供で、アッラーが人々を善行へと導く預言者としたと述べています。彼の子孫からヤアクーブが生まれたのです。クルアーンの中にはイスハークに関する物語は少ししか述べられていません。彼の誕生は異例のことで、彼の誕生はイブラーヒームが100歳、サーラが90歳の時と二人が年老いた時に吉報として天使たちによって伝えられました。そしてその子供の子供がヤアクーブと名付けられる吉報も伝えられました。イスハークは彼の兄であるイスマーイールの誕生から14年後で、彼とヤアクーブの誕生により、サーラの心は喜びにあふれました。至高のアッラーは他の誠実な預言者たちと同様、イスハークのことを称賛しています。

『またわれは正しい人物、預言者イスハークの(誕生の)吉報をかれに伝えた。』(整列者章112節)

ヤアクーブの名はヤアクーブ ビン イスハーク ビン イブラーヒームであだ名が「アッラーのしもべ」を意味する「イスラーイール」でした。彼は彼の民に対する預言者で、至高のアッラーは彼に関する物語を3部に分けて述べられました。まず彼の誕生に関する吉報―天使たちが彼の祖父にあたるイブラーヒームと祖母にあたるサーラにヤアクーブに関する吉報―を伝えました。そして至高のアッラーはヤアクーブが死に際して残した遺言(忠告)を述べられました。またアッラーはヤアクーブのことを預言者ユースフ(彼に平安あれ)の物語の中でも述べました。ヤアクーブは非常にアッラーを畏れていました。私たちはそれをアッラーが彼の死に関して述べた箇所で伺うことができます。死とは人間を滅ぼす災難のようなもので多くの人はその際に自分の心配事や災難に対する不平のみを言いますが、ヤアクーブは自分の死に際しても、人々をアッラーの信仰へと呼びかけることを忘れませんでした。

『ヤァコーブが臨終の時、あなたがたは立ち会ったか。かれがその子孫に向かって、「わたしが亡き後、あなたがたは何に仕えるのか。」と言うと、かれらは、「わたしたちはあなたの神、イブラーヒーム、イスマーイール、イスハークの神、唯一の神(アッラー)に仕えます。かれに、わたしたちは服従、帰依します。」と言った。』(雌牛章133節)

このヤアクーブの死を目前にした彼と子供たちの間の光景はとても偉大なものです。もし私たちが同じ立場にいたら、つまり死を目前に控えていたらその時私たちの脳裏に浮かぶものは何でしょうか。そして自分が死ぬ前にこのことに関しては安心して死にたいと思う事柄とは何でしょうか。また自分の後を継ぐ子供たちや孫たちに残す遺産とはどのようなものでしょうか。自分が死ぬ前にこれだけは人々に伝えておきたいと思うものは何でしょうか。

この答えが先程のクルアーンの節に述べられていることです。「わたしが亡き後、あなたがたは何に仕えるのか。」これがヤアクーブがもっとも重要視していたことでした。これこそ真の遺産ともいえるものです。またそれに対して子孫たちは「わたしたちはあなたの神、イブラーヒーム、イスマーイール、イスハークの神、唯一の神(アッラー)に仕えます。かれに、わたしたちは服従、帰依します。」と言ったのです。つまり彼らはイスラームの上に遣わされたものたちということです。ですからもしもそこから遠のけばアッラーの慈悲からも遠のき、もしイスラームの信仰を持ちつづければ、アッラーは彼らを彼の慈悲の中に留めたという事です。

ヤアクーブは息子たちにイスラームに関して問い掛け、そして市の前に彼らの信仰に安堵して亡くなりました。

彼の息子のユースフに関して言えば彼は非常に困難な災難に遭遇しましたがそれについては預言者ユースフの物語でお話することにしましょう。


執筆:ヌーラ アッダハマシ


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