預言者略伝
 

【ムスリムは、なぜ預言者ムハンマドを愛するのか】


 ムハンマド・ビン・アブドッラーは主アッラーが被創造物凡ての中から選ばれ た使徒(祝福を)であり、そのメッセージを伝えるのに完璧な資格をアッラーが 認められていたことは、
「アッラーは何処で(また如何に)彼の使命を果たすべきかを、最もよく知って おられる。」
(家畜章6:124)

との言葉にある通りだ。アッラーは彼を準備させ、彼は最も上手に遂行し、また 素晴らしくうまく伝教した。彼は全努力と凡ての時間を傾注して、攻撃と困苦や 災難を忍び、そしてアッラーの教えと導きは、彼の生き方や全生涯を通じて示さ れている。
 だからムスリムはムハンマド(祝福あれ)を愛するのである。

 ムスリムは預言者ムハンマド(祝福を)を信じ彼がアッラーの使徒であると証 言しない限り、その信仰は全うされないのである。このムスリムにとっては、こ の点はイスラームの重要な柱である。
 だからムスリムはムハンマド(祝福を)を愛するのである。

 次のような意味の預言者伝承がある。つまり、自分自身よりも、そして自分の 財産や子供よりも私(預言者)を愛するようにならなければ、信者とはいえな い、と言うのである。
 だからムスリムはムハンマド(祝福を)を愛するのである。

 ムハンマド(祝福を)は明証の導きと指導をムスリムに齎し、アッラーは彼に ムスリムたちを導かせ、不正から救い出し、明るい光の下に置かれ、洞察の理性 を解き放たれ、確信と熟慮の慧眼を照らし出させられたのである。
 だからムスリムはムハンマド(祝福を)を愛するのである。

 ムスリムは預言者(祝福を)を通してアッラーのメッセージとその言葉に接し た。またそれは全人類に向けられた。
 だからムスリムはムハンマド(祝福を)を愛するのである。

ムスリムがムハンマド(祝福を)を愛するのは、アッラーは預言者ムハンマド (祝福を)を、証人立会いし、よい知らせを齎し、警告を発するために遣わされ たためである。そのことは、クルアーンにある通りだ。
「預言者よ、本当にわれはあなたを証人とし、吉報の伝達者そして警告者として 遣わし、」
(部族連合章33:45)

 ムスリムがムハンマド(祝福を)を愛するのは、預言者ムハンマド(祝福を) は偉大な特性を持っているからだ。
 クルアーンに言う。
「本当にあなたは、崇高な特性を備えている。」
(筆章68:4)

 妻のアーイシャ(アッラーの嘉しを)は、「彼の特性はクルアーンだ」と言っ たともされる。

 預言者ムハンマド(祝福を)はアッラーが全世界への慈悲として遣わされたの で、彼自身も広く人々への善と指導を好んでいた。特にムスリムへのものを好ん でいた。彼は優しく慈愛深く、クルアーンに言う。
「信者に対して優しく、また情け深い。」
(悔悟章9:128)

 だからムスリムはムハンマド(祝福を)を大変愛するのである。

 預言者(祝福を)は全員に慈愛があるのだ。 婦人、子供、弱者、人間、動 物、生物、環境、鉱物、そして平和か戦時かに拘わらず敵にも慈愛を示すのだ。 アッラーは彼を全世界への慈愛として遣わされた。
 だからムスリムはムハンマド(祝福を)を愛するのである。

 ムスリム全体への模範でありモデルであり、またかれらの真直ぐな道を歩む人 生の礼拝指導者となるのが、預言者(祝福を)である。それはアッラーへの道で あり、その慈悲と天国到着への道のりである。
 クルアーンを見る。
「本当にアッラーの使徒は、アッラーと終末の日を熱望する者、アッラーを多く 唱念する者にとって、立派な模範であった。」
(部族連合章33:21)

 預言者(祝福を)はアッラーにより人々のこの世の生活に導きと光を齎し、全 員最後の日にアッラーに向かい合い清算を待つ間立礼を長時間行い、厳しさと情 況の恐ろしさに苦しみ、預言者全員に早くそれから解放されるべくアッラーの下 での執り成しを要請しても、ムハンマドだけはそれを受け止めて執り成してくれ るが、他の預言者たちは全員、自分でするようにと言うだけである。ムハンマド は、「私がする、私がする」と言うのである。正しくこの執り成しは、アッラー がムハンマド(祝福を)の役割とされたのである。
 だからムスリムはムハンマド(祝福を)を愛するのである。

 預言者(祝福を)は色々の種類の執り成しをする。例えば、清算なしで一団の 人たちが天国に入れるようにする。あるいは程度の段階を引き上げる執り成しを する。劫火からグループを引き出すこともある。
 だからムスリムはムハンマド(祝福を)を愛するのである。



筆者:ムハンマド・ハサン・アルジール
アラブ イスラーム学院長      

(2007年6月19日更新)

                

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