クウェイトで考えた
 

【男女あれこれ】


アラブ人学生♀は、本国から婚約者と一緒にクウェイトに来たり、在学中に結 婚・妊娠したりするのもあまり珍しいことではなかったと思う。それどころか、 子どもを国に残して留学するケースもある(このあたりは「後進的」なのか、 「先進的」なのかはよくわからない。でも、個人的には良い話だと思う。)それ 以外の学生は、国は違えどやはり年頃の女の子。周囲にバレないよう、こっそり と付き合っていたようだ。思い出すのは電話している最中に急に倒れてしまい、 救急車で運ばれたとあるオマーン人学生。その後、彼女が気を失った原因はボー イフレンドに別れを告げられたからという噂を耳にした。

一説によると、ケイファン女子寮の前は有名な「ナンパスポット」であるとい う。なぜなら、クウェイト人女性のマフル(結婚において男性が女性に払うお金 や物)の額があまりにも高い。そこで比較的マフルが安い外国人(他の湾岸諸国 を含む)が多く住む女子寮の前で、出会いを求めるクウェイト男が少なくないか らだという話を耳にした。…クウェイト男も大変である。

さて、筆者がクウェイトに来て間もない頃の話。女子寮の前で日本人の知り合い を待っていたところ、目の前に車が横付けした。てっきり待ち人だと思って乗り 込むと、「Where do you want to go?」ん? なんで英語? と思って横を向く と、見たこともないアラブのお兄さんがいる! かなり動揺したのは言うまでも ないが、努めて冷静に「ごめ〜ん、間違えちゃった。降ろしてね。マッサラー マ!」「Why〜?」。その声を無視して降りたところ、運悪く台湾人の友達が通 りかかった。彼女はなぜか鬼の首を獲ったように、「ユキ〜、あんたやるじゃ ん、誰よあれ?」とニヤニヤ。とりあえず、「…さあね、あんたが知っていたら おしえてよ」と煙に巻いておいたが…、まったく危ないところだった。また、別 の日にやはり門の前で人を待っていたら、車にのったおじさんが「Are you hungry?」と声をかけてきたこともあった。いくら筆者の体格がいいからといっ て、これはあんまりではないかと思う。

帰国してから初めて知る話というのは少なくないが、それらのほとんどは「男女 あれこれ」の類である。遊びすぎて「公にできない病気」になってしまい病院通 いをしていた、金持ちクウェイティーと結婚したいがために、それっぽい人が来 そうなレストランに足繁く通っていた等々、色々と聞いてビックリした。もちろ ん、「男女あれこれ」はプライベートなことなので、このような人たちは表立っ て批判されることはなかった。しかし、裏では顰蹙と失笑を買っていたのは言う までもない。


<今週のはーみシュ>
・女子寮のような狭い世界では、「誰かに見られたことはすぐ広まる」「誰かに 話したことはすぐに広まる」と考えましょう。そうするとストレスにならないで す。
・ヘンな人は、異文化の人から見てもどこかヘンなものです。差別的な言動や嘘 などはすぐに知れ渡ります。
・クウェイトでは未婚者が妊娠した場合、懲役2年の実刑が課されるとか。ちな みに、日本人男子は「男から」よくモテます。未確認ですが、男色は犯罪となる 可能性があるので注意が必要。少なくともヨルダンではそうだったと思います。

写真は「マクハーでの集い」。海沿いの道にあるシックなマクハーでした。帰国まであと数日ということで、お別れ会をここで開きました。映っているのは同期の留学生たちですが、この中で「男女あれこれ」のお話はあったのでしょうか?


執筆:門屋 由紀
アラブ イスラーム学院 研究員

                

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