キングダムタワー
 

‐第四回日本・サウジアラビア王国青年交流使節団に参加して‐

【ジェッダ編 1】

ジェッダの海上噴水



 現地時間2004年3月25日(木)からジェッダでのプログラムが始まっ た。ダンマーンでの思い出が少ないのは国内線移動(再)の恐怖のせいであろ う。そう、また国内線でダンマーン〜ジェッダと移動したのだ。まあ、さすがに プログラム終盤だけあり、団員にも余裕ができてきた。空港でサウジマークの書 いてあるジッポライターを購入するK団員。私はというと、

私  「Kさん、なんかスーク(市場)とかで買ったほうが安そうじゃないですか?」
K  「僕もそう思うんだが、サウジ衣装以外にこれといってお土産になりそうな物がなくて……。目ぼしい物は買っておこうかなと。」
アブ  「スークならおそらくジェッダで行く機会があるぞ。結構大きいから何かしら見つかるはずだ。」

しかしながら、その後K団員が買ったジッポライターに遭遇する事はなかった。 常日頃から「美味しい物は最後まで取っておく」というスタンスが裏目にでた気 分だ。

 さて、ジェッダというと、リヤドとは少し違いなんとなく開放的な気分。やは り海が近いのと旅行者が多い(注1)からであろうか? ただし、リヤドの「カ ラッ」とした気候とは違い、海が近いだけあり「ジメジメ、アツアツ」の気候。 非常に汗をかくし、べたつく。しかしながらこのような天候の方がなんとなく落 ち着くのはどうしてだろう……。

 ジェッダのホテルはCrown Plaza、「地○の歩き方」などの観光ガイドに掲載 されているような有名ホテルである。ちょっと楽しみ。ホテルのフロントの雰囲 気からして高級感がなんとなく漂っている。なんせホテルの中に日本料理屋もあ るのだ。そして海が目の前。自然と胸高まる団員達。アブもなんとなく嬉しそう だ。

アブ  「ここのホテルのバイキングは旨い。シーフードはジェッダに限る。」

 なんともアブらしいお言葉。嬉しそうに見えたのは食事の妄想か……。そうい えばサウジ国内で「喫煙」に関する出来事が多々あったのでご紹介する。まずは リヤドで泊まったHoliday Inn でのこと。団員の大半を占める喫煙者の一人が間 違って禁煙室に宿泊になってしまっていた。フロントに部屋を替えて欲しいとい うと、

フロント  「後で灰皿を持っていくよ。」

とのこと。普通は部屋チェンジではないのか、面白いね。と、T団員。

ダンマーンの空港ではいたるところに「No Smoking」と書いてあるのに煙草をス パスパ吸う人たち。試しにアブに聞いてみる。

私  「アブ、ここで煙草を吸っても良いのか?」
アブ  「お前が吸いたいなら良いのではないか?」
一同  「???」

 ヘビースモーカーなT団員が試しに吸っても誰も文句を言う人はいない。アブ の言うとおり大丈夫らしい。

 私もジェッダのホテルで禁煙室だったのだが、荷物運びのボーイ君に

私  「え? 禁煙になってるよ。部屋替えてよ?」
ボーイ  「旦那、気にしなくて良いです。吸いたければ吸ってください。多分部屋の中に灰皿ありますから。」
私  「このNo Smoking Roomの意味はあるのかい?」
ボーイ  「あんまり……。」

 つまり、この国では細かい事はあまり気にしないらしい。アブの行動を見てい ても豪快そのもの。空港でポーターを雇えばおそらくはとんでもない安い金額を 無理やり握らせポーター君激怒。しかしアブは何事もなく「のほほ〜ん」として いる。旅中、さぞイライラすることがあったであろうが、全くと言ってよいほど 平然かつ「のほほ〜ん」としている。そんなアブのリラックスタイムは意外にも 食事後のシーシャであることを発見した。夕食後、どこかに出かけようとするア ブ。

私  「アブ、どこに行くの? このあたりで面白い所ある?」
アブ  「面白い所? う〜ん……。海上噴水(ジェット機のエンジンを利用し、200メートルくらいの高さまで水を吹き上げている。海上噴水としては世界一の高さを誇るらしい。)くらいかな? ちなみに俺はお茶飲みに行くがついて来るかい?」
私  「勿論!」

 ホテルのすぐ近くにシーシャバー(注2)があり、紅茶を飲みながらシーシャ が吸えた。目の前は海、周りはサウジ衣装の人たちが紅茶やアラビアコーヒーを 飲みながらシーシャを黙々モクモクと吸っている。まあ、確かにリラックスには なるが、完全に私だけ浮いている……。1時間程モクモクとやったころで本日の リラックスタイムは終了となった。

アブ  「多分明日も吸いに行くが、スズキも来るかい?」
私  「勿論!」



注1:ジェッダは聖地メッカから近い為、古くから外国人が多く出入りしている。
注2:一見するとドトールのような感じで非常に小奇麗。ファッショナブルな店だった。



筆者:鈴木 健        
アラブ イスラーム学院 研究員

(2008年4月22日更新)

                

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