アラブとの架け橋
 

【イマーム大学学長にインタビュー】

イマーム大学学長


 2007年2月24日当学院第9・10回卒業式後に、サウジアラビアのイ マーム・ムハンマド・ビン・サウード・イスラーム大学学長ムハンマド・ビン・ サアド・アッサーリム氏にお話を伺いました。

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Q1.日本の学生の印象についてお聞かせ下さい。
A:
 まずはじめに、このような機会に心より感謝いたします。
 日本の学生は、アラビア語・そしてアラブ文化、イスラム文化に対して、熱心 に理解に努めていると感じています。そのひとつの例を挙げれば、現在サウジア ラビアのイマーム大学神学部の首席は、この学院の卒業生である日本人です。彼 の成績は、他のアラブ人をも抜いています。

 このことは、日本人学生が日本において良いアラビア語教育を受けているこ と、また日本人が高い能力を持っていること、を物語っています。また、日本人 は技術分野に於いても大変優れていていますし、世界の中でも秀逸と思います。 日本人は真面目でゴールに着くまであきらめることなくやり通すことで有名で す。

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Q2.日本には、この学院の卒業生を含め、アラビア語中級レベルを目指す人々 が増えてきました。しかし学習機関はあまりなく、私たちにとって大きな課題となっています。
この点についてのアドバイスをお願いいたします。
A:
 そのような方には、是非ともサウジアラビアの大学で引き続き勉強していただ きたいと思います。他のアラブ諸国、そしてアラブ圏以外にも教育機関はあり、 世界中で学習機会はあります。また、日本の大学においてアラビア語を学ぶ機会 を増やして頂ければ、と思います。
 現在このアラブ・イスラーム学院でも、多くの方にご協力頂きながら、学習レ ベルの向上を図るために、さまざまな方策を検討しております。

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Q3.サウジアラビアへの留学については女性も受け入れて頂けるのでしょうか。
A:
 サウジアラビアへの女性の留学に関して問題は全くありません。このような留 学は日本とサウジアラビアの友好関係を深めてくれるものです。アブドッラー国 王陛下、並びにスルターン皇太子殿下はこのような活動への支援を強く推し進め ています。

 しかし一方で、毎年3万人がイマーム大学の入学試験に臨みその合格率はわず か3%という状況があります。こうした狭き門から留学生への門戸を広げるた め、ワシントン ジャカルタ 日本 UAE ジブチに海外分校を創り、またイ スラマバートのイスラーム大学、タイのジャーラ大学、ナイジェリアのアラブ・ アフリカ学院を運営しています。

 希望があれば、サウジアラビアでも、またアメリカやインドネシアにおいても アラビア語を学ぶことが可能なのです。

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Q4.言語の理解と文化の理解は一体です。学生の多くはアラブの学生との文化 的な交流を希望していますが、今後そのような計画はございますか?
A:
 はい、過去に学生同士のテレビ会議や学生の相互訪問の実績がありますし、今 後も同様の活動を支援する予定です。

 今後、この学院の学生を始め日本の学生とサウジアラビアの学生が相互に国を 訪問し合い、日本の学生にはサウジアラビアでの学習プログラムを受けていただ き、サウジアラビアの学生には日本の文化を知ってもらうことが重要と考え実施 を検討しています。

 また将来的には学生のみならず、教育に携わる先生方や学校の職員の方々の交 流も必要だと考えています。

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Q5.アラブ・イスラーム学院 週刊アラブ・マガジンのサイトの読者の方々にメッセージをお願いします。
A:
 日本の皆様の友人としてご挨拶申し上げます。私は、日本の皆様のことが好き で尊敬しております。今回私が是非お伝えしたいことは、皆様方こそが日本とサ ウジアラビア、日本とアラブを結ぶ架け橋である、ということです。私は両国が 友好で親密な関係であるということを深く感じています。本日の式典にはご多忙 の中、麻生太郎外務大臣にもご臨席頂き、日本の皆様もそのように感じて下さっ ていることを理解いたしました。この両国の親密な友好関係に対し感謝の意を私 からだけではなく、アブドッラー国王陛下を始めとするサウジアラビアの官民す べてからもお伝えしたいと思います。

 私は、日本から遠く離れた国であるサウジアラビアから、この度両国の友好関 係を祝うために参りました。今後両国の関係がますます発展し、さらに友好が深 まるよう心から願ってやみません。これをもちまして、私のメッセージとさせて いただきます。


インタビュアー:中易誠子
アラブ イスラーム学院 学生

(2007年3月6日更新)

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