アラブとの架け橋
 

【アルモーメン先生にインタビュー】

アルモーメン先生 アルモーメン先生


アラブ イスラーム学院にて開催されたアラビア語オリンピックのスピーチコン テスト審査員を務めて頂きましたアルモーメン・アブドーラ氏からお話を伺いま した。

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Q1.今回のスピーチコンテストはいかがでしたか?
A1:
スピーチコンテストは今回で3回目となりますが、レベルは年々上がって今回は一番の出来であったと思います。
スピーチで重要なことは語学としての正確さはもちろんのこと、アラビア語を学ぶことに対する想い、情熱を伝える、ということも挙げられます。テーマ・内容が自分の体験を元にしていたことで一人一人の“伝えたい”という思いが、きちんと伝わってきました。これは非常に大事なことです。語学としての完成度も非常に高かったと思います。

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Q2.最近は、アラビア語入門者向けの学習機関・教材が増え、学習者も増えてきました。入門からさらに学びを深めたいと考える人への学習アドバイスをお願いします。
A2:
現在はまだ中級以上の学習者数は少ないとされているため学習機関・教材は少な いのですが、このままニーズが成熟すれば、増えてくるでしょう。

さて、今後も勉強を続けていくためには、まず、自分自身が面白いと感じること が大切です。アラビア語は、日本に居る場合使用頻度は少ない言語ということも あり、何のために学習しているのかという動機、そしてビジョンをしっかりさせ ることです。
モチベーションを高める工夫が必要なのです。

そして学習が進み語彙が増えるにつれ必要になってくることは、単語の意味を理 解し、その単語を使えるだけでなく、多くの類義語の中から“自分の言いたいこ とに適した言葉”を見つけ出すことです。そのためにその単語の細かい使い方を 一つ一つ確認し、使いこなし、自分の中に定着させねばなりません。

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Q3.当学院では、ネイティブの教授陣によって授業が行われています。アラブ の先生からアラビア語を学ぶということについて、どうお考えですか?
A3:
この学院のようにネイティブのアラブ人から指導を受ける場合、学生は音だけで なく、先生の身振り手振り、また日常のコミュニケーションなどを通してアラビ ア語を学ぶことができます。習ったことをすぐに使ってみることができるため、 早く話せるようになります。またアラブ人の考え方に接するため理解する機会が 多いという利点もあります。しかし、細かい確認が出来づらいということもあり ます。それは前述のように、語彙を定着させるためにも必要なことです。日本人 は、学習においても細かいところから理解したがる、という特徴がありますが、 日本人にぴったり合ったメソッドというのはまだ確立されていないと言えます。 そういう点で、自分でカバーしなくてはなりません。

 日本人の学生は勉強方法について “こうしたほうがいい”と自らの考えを 持っている方が多い、これはいいことですね。

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Q4.アラブと日本 相互理解において大切なことはなんでしょう?
A4:
文化、芸術を互いに多く紹介しあうことだと思います。そして、文化を形成して いる感性を理解することです。美しいものを美しいと感じることは、理屈も国境 も超えています。私は今、日本の児童書を翻訳しています。互いに通じ合うもの を分かち合いたい、感動を伝えたい、のです。しかし、言葉を介在せずして、互 いに通じ合うものを分かち合うことは困難です。そういった点からも言葉という ものは、大きな機会を与えてくれるものと言えます。

私は日本語を理屈なく好きです。言葉は私にとって楽しさ・可能性と同じような 意味を持っているのです。


インタビュアー:中易誠子
アラブ イスラーム学院 学生

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