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【世界宗教者平和会議の日本開催について】


 世界宗教者平和会議(World Conference of Religions for Peace)と呼ばれ る国際会議が本年8月末、京都(於京都国際会議場)で開催されます。かなり大 規模な会議で、いよいよその事前会議が青山の国連大学講堂で1月25日から 26日にわたり行われ、その様子も見てきましたので、概要を紹介します。 WCRPは、1970年にノーベル賞受賞の湯川秀樹博士らも呼びかける形で、 京都で初会合が行われ、そのときには300名以上の世界の宗教者が一堂に会し ました。宗教間の協力で、平和、紛争解決、開発を進めようという世界的な運動 の初めでした。その後、アフリカ、バチカンなどでも開催、前回は1999年に ジョルダン(議長は同国皇太子)で行われました。漸次規模が拡大し、本年は第 8回大会に当たり世界約80カ国、千名ほどの参加が見込まれています。なお WCRPはすでに国際連合に正式に登録されたNGOにもなりました。

 NGOですから非政府団体として、各国の既存の宗教組織をベースにして、ま ずはそれぞれの国の中で委員会を結成し、その各国の委員会を取りまとめるのが ニューヨークにあるWCRP国際事務局です。アラブ諸国ではジョルダンとイラ クにこの委員会が結成されていますが、世界大会への出席は委員会のまだない国 々からも多数見込まれます。イスラーム諸国の参加としては、アラブ以外にも、 マレイシア、バングラデッシュはすでに参加表明、また中国のムスリム団体も出 席するそうです。

 世界大会は数年に一度の頻度ですが、日常的には各国それぞれで、青年部会や 婦人部会など色々のサークルを作って、この運動を広める活動を展開していま す。日本委員会青年部会の推進で、このたび国連大学講堂で約300名の出席者 の下、事前会合が開催されました。
25日はWCRPヴェンドレー国際事務総長の1時間半に渡る現状報告の後、 ジャーナリストの江川紹子さんらを迎えて、「暴力の定義、宗教者の提言」とい うテーマで討論会が行われました。また二日目には、神道、仏教、新興宗教関係 者による議論に火花が散りましたし、その後のグループ討論には私も参加しまし た。来る3月には、婦人部会主催の同種の準備・勉強会が、さらには6月にも勉 強会があり、8月の本番へ向けて熱気を高めてゆきたいとのことでした。
日本が主導をとって推進されてきた世界的な活動としては、あまり他に例を見な いという点でまず注目されます。またそれが宗教界の活動であるという点でも、 特筆に価すると思います。最近ではイラクの復興との関係でも、その真価が問わ れるかもしれません。ちなみに日本人の人質解放に力を発揮してくれた、イラ ク・イスラーム法学者クベイシー氏も熱心な賛同者の一人です。
日頃学んできたアラビア語を使うチャンスも色々あるかもしれませんので、この サイトでもまた機会があれば皆様に紹介してゆきたいと思います。

                

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