歴史と文化の宝庫…エジプト館
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入口風景 |
今回はエジプト館をご紹介しましょう。エジプト館はグローバル・コモン5にあります。リニモの万博会場駅のある北ゲートから歩くとかなりの距離がありますので、料金はかかりますが、トラムやキッコロゴンドラ等の乗り物を利用されると便利です。ここグローバル・コモン5はアフリカ大陸から参加した30カ国のパビリオンで構成されていて、“人類発祥の地の文化を学ぼう”というテーマが掲げられています。
ご存知のとおりエジプトは世界4大文明の一つ、古代エジプト文明発祥の地です。パビリオン内には、その文化遺産の多くが展示されています。学校の教科書等で見おぼえのある美術品も展示されていますよ。
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古代エジプト文明の遺産の数々。
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かの有名なツタンカーメン王 |
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遺跡の前でエジプト人スタッフと記念撮影ができます。 |
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古代エジプト人が食していた食物サンプルの展示。ナツメヤシは古代から食料とされていました。 |
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古代エジプト人が文字を記すのに使っていたパピルス等の展示。 |
現代のエジプトでは太陽エネルギーを有効に活用しています。
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ソーラシステムの説明パネル。自然エネルギーの力は偉大です。 |
エジプトの職人が工芸品製作の実演をしていました。銀を埋め込む作業をしているところです。
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工芸品。実際作っているところ。アラビア語で話しかけても気付かない程、熱心に作っていました。 |
エジプト館を訪問した記念にパピルスの栞を購入すると、その場で自分の名前をサインしてもらえます。いい思い出になりますよ。
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名前のサインをしているところ。 |
時間がうまく間に合えば、エジプトの踊りをみることができます。私が訪問した時は、ちょうどダンスが披露されているところでしたが、黒山の人だかりができて近づけず、いい写真が撮れませんでした。
パビリオン内は殆どこのような古代エジプト文明の遺産の展示でしたが、出口付近に観光地パンフレットが置いてあり、希望者は自由に持って帰ることができます。エジプトの観光地はカイロ市内やピラミッドだけでなく、広大な国内各地に散らばっています。写真でご紹介できないのが残念ですが。
例えば、アレキサンドリア(イスカンダリア)…地中海に面した風光明媚で史跡名勝の地。アラブ イスラーム学院のエジプト人ジャマール先生とリハーブ先生ご夫妻がお住まいになっているところです。ここでは、有名なアッタリン・モスクやアブ・アル・アッバース・アル・モルシのモスクなどの素晴らしいイスラーム建築に触れられ、その他にもギリシャ・ローマ時代の遺跡、多くの博物館や美術館を見学することができます。旅行前にパンフレット片手に学院で先生方にお勧めの場所を聞くのもいいでしょう。(アラビア語の勉強にもなりますよ!)
ルクソールやダイビングスポットのある紅海、シナイ山のあるシナイ半島(ダイビングスポット有)もパンフレットで紹介されていました。
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館内のお土産コーナーも盛況です。 |
エジプトに滞在された経験のある方には、少し物足りないかもしれませんが、これからエジプトへ行く予定のある方は一度、見ておくといいと思います。ちなみにエジプト・アラブ共和国デーは7月22日です。
愛・地球博をさらに楽しむには…
― 会場内の移動手段と食事 ―
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会場内の様子 |
長久手会場はさすがに広く、グローバル・コモン1から6までかなりの距離を歩きます。所々にベンチが設置され、一休みできる場所はありますが、天気の都合もあるだろうし、小さなお子さんを連れた方等には、グローバル・トラムや自転車タクシーはいかがでしょう。乗っている間に体を休められるし、ゆっくりと周囲の景色を楽しむこともできます。
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グローバル・トラム 乗り心地はどんなものでしょうか。試して見て下さい。 |
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自転車タクシー 電動アシスト付きの3輪自転車です。いろいろなタイプがあります。見ているだけでも楽しいですよ。 |
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ベンチ。歩くのに疲れたら一休みして下さい。季節の花々が見る人の心を穏やかにしてくれます。 |
また、キッコロゴンドラというロープウェーのような乗り物があります。長久手会場内を空から眺められる楽しい乗り物です。会場内の全貌が見れる空中散歩を試してみてもおもしろいでしょう。北ゲート(リニモの万博会場駅が在る所)からもっとも遠いグローバル・コモン4(ヨーロッパ、コーカサス、北欧館等がある)までひとっ飛びできるので便利です。
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キッコロゴンドラ |
また、長久手会場からもう一つの瀬戸会場までの移動手段はモリゾーゴンドラがあります。これは無料です。この他に燃料電池バスがありまして、これも無料です。燃料電池のハイブリッドバスで、大気汚染もなく、騒音も少なく、段差の少ないノンステップバスだとのこと。一度試してみるのもいいでしょう。
そして、最も気になるのは「お昼ご飯」だと思います。開催されてしばらくの間、食べ物は持ち込み禁止となっていましたが、現在は手作りのお弁当と水筒は持ち込み可能となりました。でも、朝早くから作っている時間がない方や、やっぱりいろいろなものを食べてみたい方のために、会場内にはレストランやコンビニ等たくさんありますので心配はありません。例えば、グローバル・コモン1なら、パキスタン館のカレーやシャーイ、バングラデシュ館のサモサといったエスニック料理をはじめ、グローバル・コモン4ならヨーロッパのメニュー、グローバル・コモン5ならアフリカのクスクス料理といった特色あるメニューを楽しめます。展示コーナーと隣接していて、展示品を見ながら食事できるところもあります。現地の方が来て料理しているので、本場の味が楽しめますよ。
予算の関係上、「やっぱりお弁当」という方には、コンビニエンスストアですが、早く行かないと売り切れてしまうので気をつけてください。私が行った日は、コンビニ前に行列ができていて、どんなお弁当があったのかと、午後2時頃に行ったら、お弁当、サンドイッチ、パン類は既に売り切れてなにもありませんでした。並ぶのは覚悟しておかないといけないみたいですね。
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