アラブとの架け橋
 

【愛・地球博訪問記 スーダン編】

愛・地球博


人と自然が共存するアフリカ…アフリカ共同館

今回はアフリカ共同館の中にあるスーダン館、ジブチ館、マリ館、モーリタニア館をご紹介しましょう。アフリカ共同館はグローバルコモン5に位置し、アフリカ諸国の展示品を見ることができる非常に規模の大きなパビリオンです。躍動感あふれる様子は建物の外観からもうかがえます。

【スーダン館】

入口風景
入口風景

スーダンはアフリカ北東部に位置する国で、アフリカ大陸最大の面積(日本の約7倍)をもっています。古来よりアフリカ、アラブ諸国、地中海沿岸の国々を結びつける「架け橋」としてその重要な役割を果たしてきました。

地理:スーダン国内に2つのナイルが流れ込んでいます。一つは赤道直下のビクトリア湖から流れ込む白ナイルともう一つはエチオピアのタナ湖から流れ下ってくる青ナイルです。両ナイルはスーダンの首都ハルツームで合流し、大河となってエジプトに流れていきます。スーダンの自然環境もこのナイル川の流れに沿って南部の沼沢、森林地域、中部の河川地域、北部の砂漠地域へと移り変わっていきます。それぞれの地に多彩な表情を持つ民族・文化が育まれてきました。

歴史:スーダンは1956年1月独立した共和国です。その歴史は古く、考古学的研究が実証するところでは少なくとも紀元前2000年代にスーダン帝国が繁栄し、高い文明を持っていました。それは現存する多くの遺跡、ピラミッドが物語っています。ヌビア砂漠が広がる北部は世界遺産に登録されている古代文明の遺跡群が点在しています。
   

 
古代文明メロエ王国のピラミッドの模型。貴重な歴史遺産です。   国内でも有名な山。ジッペルバルカル


自然:東部は山岳地帯と紅海に面しており、アラビア半島に通じる海の玄関口として発展してきました。南部はサッドと呼ばれる大湿原と熱帯雨林の森が広がり、野生動物や鳥たちが生息しています。人びとは漁労や牧畜を生業としています。

昔の家屋の模型。家屋の形は中央の庭を囲むように建てられています。夏季の暑い季節は庭にベッドを持ち出し、星空を眺めながら眠るとのことです。


産業:現在、スーダンではナイル川流域において灌漑農業がさかんに行われています。主な農産物は綿花、落花生、ゴマ、アラビアガム、畜産物などがあり、輸出もおこなわれています。また工業面では、石油資源開発に力をいれています。広大な国土に埋蔵されている地下資源の多くは未開発ですが、将来の調査探索の結果次第では多くの新資源が発見される可能性を持っています。特に油田開発は1975年から始まり、1990年代に本格的に石油の生産が開始され、現在は石油の輸出も行われ、石油資源開発への投資は最重要課題となっています。

スーダンで生産される農産物。ゴマ、綿花、アラビアガム、ハイビスカスのハーブティー等。特にアラビアガムは有名でサウジアラビアなどにも輸出されているそうです。このアラビアガムは糊や甘いお菓子の原料にもなっているとのことでした。


このスーダン館には現在、ハルツーム大学で学んでいるというスーダン人女性がいて、彼女に何でも教えてもらいました。とてもはっきりしたアラビア語(勿論フスハー)の発音で、説明は簡潔でわかりやすく、すばらしく理知的な女性でした。またまた拙いアラビア語会話ですが、非常に喜んでもらえまして、楽しい時間を過ごすことが出来ました。アジア、アフリカのこれほどまでに広大な地域で話されているアラビア語にあらためて敬意を表します。素晴らしいです!

そして何より、テレビ等のニュースの話題以外、スーダンについて全くといっていいほど知識がなかったのですが、この愛・地球博のおかげで、より具体的で生き生きした姿を知ることができたのは大きな収穫でした。資料などが必要でしたら、パンフレットがもらえますし、もちろん、日本人スタッフもいますので、気軽に声をかけるといいと思います。ちなみにスーダン共和国デーは8月16日です。

アフリカ共同館では独特で、多彩な文化を一度に見ることができます。お土産ものをさがすのにもうってつけで、かわいいアクセサリー類等も販売されています。歩き疲れたら、館内、館外にあるレストランでお茶を飲んだり、クスクスや他のアフリカ料理を味わうこともできます。是非、お試しあれ!




山本ゆみ
アラブ イスラーム学院卒業生

                

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