アラビア人と私
 

【集中講座に参加】


インターネットで集中講座の募集があった。大急ぎで申し込む。「満員になって たらどうしよう」と心配で返事を貰うまでビクビク。仕事に行っても、「3月の 7日から集中講座なのよ」と浮かれていた。ヒンシュクを買ったけど…。いつも 遅くまで寝ている私は、朝起きられるのだろうか?

きっと大丈夫。そして当日6時に目が覚めた。遠足に行く小学生のように、朝早 く目が覚めた。そして、支度をして家を出る。ところが六本木に1時間前に着い ていた。仕方が無い、少しお茶を飲んで心を落ち着けてから行けば良い。

学院は、麻布十番か広尾のほうが近いようだが、坂道があるので六本木から歩い ていく。六本木からだと20分はかかるので、早く出たのだがそれでも早い。そ して、学院に着いた。同じ時間に後3人ぐらい着いた。地下の教室に行くと、片 山さんがもう受付を始めていた。テキストを受け取り席に着く。テキストを開い てびっくり。はじめのページはアラビア語がびっしり書いてある。うそ、これが 入門? と少し後ろのページまで見ると、アルファベットの書き方だ。よかっ た。少しすると、男性が来た。彼も4月からの講義を受けると言う。ここで知り 合えてよかった。

授業が始まる。先日夜間のクラスの先生だと言っていた方が教えてくれていた。 そして、先生は自己紹介もせずに「バ」と発音練習を始めてしまった。どこか表 情が硬く感じる。初めての顔ぶれに緊張しているのは先生のほうなのだ。そう、 彼にははじめて合う顔が30人もいるのだから無理も無い。そして、午後の授 業。午後もびしびしと進んだが、午後は時間も早かった。いきなり、会話を練習 するのだから…。

先生が言った事を暗記して隣の人と同じ事を言う。余りの緊張でくたくたになっ た。家に帰るとベットに倒れこんだ。そして翌日、やはり朝早く目が覚めた。今 日は一日書き方だ。書き方読み方がまた大変。日本語に無い発音をしているうち にのどまで痛くなってきた。でも、とっても楽しい。授業はネイティブの先生が 発音するからとっても耳に新鮮だ。そして、私たち日本人には馴染みの無い発音 がとってもたくさんある。

教えてくれる先生方は3人。言葉が通じたら「さあ、今日もビシバシいきます よ」と言いそうだ。アルファベットの発音で、似たような音を3通り違った発音 で音を出す。練習しているうちに違う音を出している事まである。そして、一人 一人発音チェック。ダ、違います。ドゥア! そして私はまたダ…。判って、私 は自分ではきちんと発音しているつもり。でも先生の耳には違って聞こえるの ね。そして、ラ。違う舌を震わせて「ラ」。この音はギリシャ語でも苦労した。 単独でラを言えないが、単語としてはきちんと発音できるようになったから、 きっとアラビア語も単語だったら言えるようになるわ、とこの音には気楽。でも 6つぐらい出ない音がある。首を絞められたような音。時々うまくいくが、ほと んど駄目。そうしているうちに最終日が来てしまった。

嬉しいような寂しいような…。この後、1ヶ月すれば毎日ここに来られるのだか ら…。終わったら、真剣に予習復習を4月まで…、と心に決めて最後の授業を受 けると、最後に先生が、「私は、あなた方にずっと教えたいと思っています。こ れでアラビア語の勉強をやめずに続けてください」と、言われた。もちろん続け たい。そして、終了証書をくれると言う。なんだかプチ卒業式のようでうれし い。本当に学生になったような気分を味わい、そして、このクラスで知り合った 数人とは、また4月から会うのだから、これが終了ではなく出会い、始まりなの だと…。

そして、今私は学院生となって学院に通っている。集中講座でお世話になった先 生の授業を受けている。彼らはとってもやさしい。そして、子供に教えるほうが 楽だろうが、大人の私たちに忍耐強く教えてくれている。朝早く行くと、クラス メイトのシンドバットと自習する。彼は、この建物の中をアラビアだと思ってな るべくアラビア語で話そうとするすばらしい精神の持ち主だ。このすばらしい出 会いに感謝して…。これからもアラビアを知りたい。


筆者:高橋ゆかり
アラブ イスラーム学院 学生

                

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