アラブとの30年
 

【40年前の植樹】
 

砂漠の土地は肥沃だといわれます。水があれば植物は育つと言われます。但し中途半端な水をやると、毛細管現象で地表に塩が出てきて、塩害で作物は育たないといわれます。それでも塩分に強いユーカリの木や、ナツメヤシの木を植樹することにアラブ諸国は努力しています。国によっては植樹の日を設けたり、庭木や街路樹の伐採を禁じたりしています。アラブ諸国の大きな問題は砂漠化防止または緑化と水の確保、あるいは湿地帯の干拓です。

日本はそれらの分野で国際協力を実施しています。1963年に世界中の30カ国位の青年が集まり、エジプトの砂漠に植樹しました。ワデイナトロンという場所でカイロからアレキサンドリアへ向かう砂漠道路の中間点です。1999年ナイルヒルトンからタクシーを雇い、その場所を訪れました。

当時、学生達が2週間かけて植えた木は両手で抱えられないほどに太り、その木陰を利用して一帯は立派な農地になっていました。今は、ポンプで水を汲み上げ野菜を栽培し、家の前の畑は花が咲き乱れていました。聞くところによると、日本人の技術屋が水を出してくれたと大変喜んでいるとか。ヨルダンでも、イエメンでも大勢の日本人事術者が、井戸掘り技術を生かして活躍していて、現地に行くと大いに感謝されます。海外青年協力隊に関係した人が多数アラブ イスラーム学院で学びました。砂漠でも緑化できるのです。砂漠の樹は大きくなりました。同時に心に植えられた平和の木も成長しています。


執筆:片山 廣
アラブ イスラーム学院顧問

 

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