5.人間の言行
アッラーフ・アッザ・ワ・ジャッラ(1)は隠そうが隠すまいが人間の言行の善い悪いを何もかもご存知であることを伝えていらっしゃいます。人間の言行は天地及び人間やその他の被造物を創造なされる以前、すでにご自身の許にある天板(アッラウフ・ル・マフフーズ)にすでに記されていることも伝えていらっしゃいます。また、すべての人間の右の肩には善行を筆記する天使(マラク)と左の肩には悪行を筆記する天使とがいて、各天使に人間の行為を何ひとつ残さず筆記するよう委ねたことも伝えられています(2)。またアッラーフ・スブハーナはすべての人間は清算の日に人間のすべての言行が記された帳簿を渡され、自らそれを読み、もはや否定することは一切できないのです。それを否定した者はアッラーが悪事を働いてきた耳や目や両手や両足や皮膚にドゥンヤー(現世)でやってきたことすべてを言わせるのです。
次のアル・クルアーンの中のアーヤでそのことが詳しく記されています。
アッラーフ・タアーラーは次のようにおっしゃっています。
((مَا يَلْفِظُ مِن قَوْلٍ إِلَّا لَدَيْهِ رَقِيبٌ عَتِيدٌ))
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[人(3)は記録のために(4)]手配された見張りの[マラク(天使)]の存在なしに一言も口を利くことはない。(Q50/18) |
また、アッラーフ・タアーラーは次のようにおっしゃっています。
((وَإِنَّ عَلَيْكُمْ لَحَافِظِينَ 10 كِرَامًا كَاتِبِينَ 11 يَعْلَمُونَ مَا تَفْعَلُونَ))
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あなたがた[の左右の肩]には見守って下さる[マラク(天使)が]見張っている。*高潔なる書記たち。*あなたがたがしていることを[すべて]知っている。(Q82/10ー12) |
アーヤの意味 アッラーフ・スブハーナフ・ワ・タアーラーはすべての人間の右の肩には善行を筆記する天使と左の肩には悪行を筆記する天使を配置され、それぞれに人間の行為をひとつ残さずに筆記するよう委ねたことも伝えられています(1)。アッラーは最後の2つのアーヤの中で、全人類のすべての行いを筆記することを高潔な天使達に託されたことを伝えていらっしゃいます。アッラーが人間を創造する以前に既にみ許にある天板に人間のすべての行いを知り尽くしてすべてを記されていたように、天使達に人間のすべての行いを知り尽くさせ筆記させる力を与えられていたことも伝えられました。
シャハーダ(証言) わたしはアッラー以外に一切イラー(崇拝すべき対象)が存在しないことをシャハーダいたします。わたしはムハンマドがアッラーの使徒であることをシャハーダいたします。ジャンナ(楽園)も真でありナール(業火)も真であり、また最後の審判の時も間違いなくやってきます。アッラーは清算と報いのために墓場にいる者達を生き返らせます。アッラーがその啓典の中でまたその使徒に語らせて伝えたことすべては真です。わたしはこれらすべてをシャハーダいたします。
頭脳明晰な読者よ、あなたがこのシャハーダを信仰しこれを公にシャハーダしてこのシャハーダの意味を文字通り実践することをあなたに要請いたします。まさにこれこそ救いの道なのです。
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