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イスラーム研究その2


第4章 イスラームにおける生き方
 

12. 目に見えない敵

アッラーフ・スブハーナはアル・クルアーンの中でムスリムである僕に次のように明らかにしています。人間にはドゥンヤー(現世)及びアーヒラ(来世)において滅亡へ引き入れる敵がいるということです。それに引き入れられて追従するようなことにでもなればことは重大です。アッラーは人間にそのことについて警告し、それからいかにして逃れるかについて明らかにしています。これらの敵について下記に述べておきます。

呪われるべきシャイターン(悪魔) シャイターンはジャンナ(楽園)から追放されたわれわれ人間の先祖である我が父祖アーダムとその妻である我が母ハウワー(イブ)の敵です。シャイターンは人間をその他の敵と敵対させる目に見えない被造物です。アーダムの子孫の敵でこの世の終わりまでそれは続きます。シャイターンは人間を背信に陥れることに専念し、背信の徒となった人間と一緒にナール(業火)に永遠に生きながらえるのです。背信の徒に陥れられなかった者達でもアッラーの怒りと罰に触れる反抗的な状態に陥れようとする陰謀が働いていますから、この点わたしども人間は充分に気を付けなくてはなりません。

シャイターンは人間の血管の中を通り胸の内でささやき、悪で人間を着飾らせる霊(ルーフ)です。もし人間が追従すれば陥れられるのです。シャイターンから逃れる方法はアッラーフ・スブハーナが既に明らかにされているように、もしムスリムが怒りあるいは反抗的になりそうだったならば、「アウーズ・ビッラーヒ・ミナッシャイターニッラジーム(アッラーよ、呪われたシャイターンからお守り下さい)」と必ず唱えることです。怒らなくなるようになり、反抗的にもならずにすみます。人間を滅亡に陥れるために心の中で感じる悪の要因はシャイターンの仕業であることとそれから逃れることを知るべきです。

((إِنَّ الشَّيْطَانَ لَكُمْ عَدُوٌّ فَاتَّخِذُوهُ عَدُوًّا إِنَّمَا يَدْعُو حِزْبَهُ لِيَكُونُوا مِنْ أَصْحَابِ السَّعِيرِ))

シャイターンはあなたがたの敵なのだ。然るに、それ[シャイターン]を敵とせよ。[シャイターン]はサイール(地獄)の仲間入りをするために、かれのやからを誘うだけのことだ。
(Q35/6)

ハワー(欲心) 人間の第2の敵にハワー(欲心)があります。それはおそらく人間が感じとれるハック(真理)を拒もうとするあるいは人間を超絶した存在主がハック(真理)をもたらしてきても、その支配を拒み退けようとする傾向のことです。それは実際に望んでいることとは逆に、ハワーにはハック(真理)や正義にたいして感情を優先させる性質があるからです。この敵から逃れる方法にはアッラーの僕はアッラーフ・タアーラーにハワーから守っていただくようご加護(1)をこうことがなによりも重要なことです。

またハワーの動機に応えたり、ハワーに追従したりしないことです。それよりさらに一歩踏み込んでハック(真理)を唱え、たとえ、それが苦くてもハック(真理)を受け入れてアッラーにシャイターンからのご加護をこうことです。

悪を命ずる魂 これは姦通(ズィナー)や飲酒、また断食月のラマダーン期間中にイスラーム法で定められていること以外で断食を破ることなどおよそ人間が心で感じとれるしてはならない私慾(シャフワ)の行為を犯そうとする主体のことです。この敵から逃れる方法にはアッラーの僕はアッラーフ・タアーラーに自分自身の悪とシャイターンから守っていただくようご加護をこうこととアッラーフ・タアーラーのご満悦をひたすら求めて、してはならない私慾の行為には忍耐し避けることです。断食中少しでも飲食をとれば精神的苦痛を伴うことから、喉の乾きや空腹から自ら忍耐することです。そして飲食をとった瞬間この私慾は消滅し、そのあと虚無感や後悔だけがずっと長く残ることだけが後々まで思い起こされることを知るべきです。

人間 第4の敵それは人間というシャイターンです。実は、シャイターンが人間をそそのかし、そこに居合わせた人達にしてはならないことをし、シャイターンになりすましている人間の反抗者達のことです。この敵から逃れる方法にはまず警戒し遠ざかりその場に居合わせないことです。

 














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2004年 アラブ イスラーム学院