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イスラーム研究その2


第4章 イスラームにおける生き方
 

2.アキーダ(信条)について

アッラーフ・スブハーナはその使徒ムハンマド(アライヒッサラート・ワッサラーム)に、人間は唯一無二のアッラーの僕であることを全人類に宣言するよう命じられました.そして、アッラーのみを崇拝することを義務づけました。既に述べたように、アッラーへの崇拝すなわち『ラー・イラーハ・イッラッラー(アッラー以外にイラーは存在しない)』の意味においていかなる仲介も必要とせずに、直接アッラーとの関係を結びつけるよう人類に命じられたのでした。唯一無二のアッラーにのみ委ね、畏れ、望みをかけることを人類に命じられました。結果はアッラーにのみ属しているからです。また、既に述べたようにアッラーご自身とその使徒が語られた超絶されたスィファート(属性)をもってのみアッラーを語らなければならないことも人類に命じられました。

3.人々との諸関係について

アッラーは不信仰な暗闇の世界からイスラームの光明な世界へと全人類を救出するためにムスリムが敬虔でまじめな人間であるようムスリムに命じられました。このために筆者はこの著書を執筆しました。また、ある義務を果たすためにこの書物を出版しました。

アッラーはムスリムとそれ以外の人々との絆(きずな)はアッラーへの信仰と結びついた絆でなければならないことを命じられました。即ち、たとえ最も遠い関係にある人達であっても、アッラーはアッラーとその使徒に服従する敬虔なアッラーの僕を愛されます。また、たとえ最も近い関係にある人達であっても、アッラーを信仰せずアッラーとその使徒に対する反抗心のある者を嫌います。これこそ異なるところに散在している者同士が一緒になることのできる絆であり、ややもすればひびが入りやすい家や国あるいは物質的利害の絆の違いなどを超えて、異なるもの同士を結びつける絆でもあります。

このことについてアッラーフ・タアーラーは次のようにおっしゃっていいます。

((لا تَجِدُ قَوْمًا يُؤْمِنُونَ بِاللَّهِ وَالْيَوْمِ الْآخِرِ يُوَادُّونَ مَنْ حَادَّ اللَّهَ وَرَسُولَهُ وَلَوْ كَانُوا آبَاءهُمْ أَوْ أَبْنَاءهُمْ أَوْ إِخْوَانَهُمْ أَوْ عَشِيرَتَهُمْ أُوْلَئِكَ كَتَبَ فِي قُلُوبِهِمُ الْإِيمَانَ وَأَيَّدَهُم بِرُوحٍ مِّنْهُ وَيُدْخِلُهُمْ جَنَّاتٍ تَجْرِي مِن تَحْتِهَا الْأَنْهَارُ خَالِدِينَ فِيهَا رَضِيَ اللَّهُ عَنْهُمْ وَرَضُوا عَنْهُ أُوْلَئِكَ حِزْبُ اللَّهِ أَلَا إِنَّ حِزْبَ اللَّهِ هُمُ الْمُفْلِحُون))َ

あなたは、たとえ自分たちの父親であろうと子供達であろうと兄弟達であろうと近親者であろうと、アッラーとアル・ヤウム・ル・アーヒル(最後の日)を信仰している者がアッラーとその使徒に反抗している者と[マハッバ(友情)とヌスラ(援助)をもって(1)]信頼関係を保つことはないであろう。(Q58/22)

アッラーフ・タアーラーはまた次のようにおっしゃっています。

((يَا أَيُّهَا النَّاسُ إِنَّا خَلَقْنَاكُم مِّن ذَكَرٍ وَأُنثَى وَجَعَلْنَاكُمْ شُعُوبًا وَقَبَائِلَ لِتَعَارَفُوا إِنَّ أَكْرَمَكُمْ عِندَ اللَّهِ أَتْقَاكُمْ إِنَّ اللَّهَ عَلِيمٌ خَبِيرٌ))

あなたがたのなかでアッラーのみ許で最も貴い扱いを受ける者はあなたがたの中で最も[アッラーを]畏れている者だ。(Q49/13)

アーヤの意味 最初のアーヤでは、アッラーフ・タアーラーはムスリムのディーン(教え)であるイスラームを完結され、ひとつの欠落もなく、補充をも必要としないことを伝えていらっしゃいます。あらゆる時代場所を問わず有効である教えであることも伝えていらっしゃいます。また、アッラーは完成された偉大で寛容な教えをもってムスリムに対してアッラーの恩寵を完結させたことも伝えていらっしゃいます。また、使徒達の封印であられる使徒(ラスールッラーヒ、サッラッラーフ・アライヒ・ワ・サッラム)の啓示とムスリムに敵対する者に対して、イスラームの普及とイスラームを信仰する者を援助することについても伝えられています。アッラーは人々にイスラームをディーヌ・ル・ハック(真理の教え)として選び、イスラーム以外の教えを誰からも受け入れることは決して出来ないということも伝えられています。

アッラーフ・タアーラーは敵味方であっても公正であるようムスリムに命じられました。アッラーはムスリムに不正を禁じられました。それをアッラーの僕の間でハラーム(非合法)としました。ムスリムは正直で誠実でなければならないことを命じられました。裏切り行為を禁止行為としました。両親に対し親切(ビッル)であり、親類関係を維持し、貧者にたいして善行を施し、慈善事業に参加することを命じられました。他の動物に至るまですべてに渡って善行を施すことを命じられました。アッラーは動物を虐待することを禁止され愛護するよう命じられました。狂犬病にかかった犬をはじめとするヘビやサソリやネズミなどは被害を及ばさないよう虐待せずに即座に殺害しなければなりません。

4.信仰あるものにとって

アル・クルアーンのいくつかのアーヤには人がどこにいようと人々をアッラーが見ていらっしゃり、そのすべての言行とその意図を知り尽くされ明らかにされていることが伝えられています。天使が人につきそっていて秘密にしていようとなかろうと人間から出るすべての言行を監視し記録していることをもアーヤの中で明らかにされています。また、アッラーは人間のすべての言行に対しヒサーブ(清算)しドゥンヤー(現世)でアッラーに対し反抗的でアッラーの命令に反すれば、痛ましいアッラーの罰が降りかかってくることを警告していることもいくつかのアーヤの中で明らかにしています。これらはアッラーを信仰しているものにとってアッラーに対する反抗心の起こることを禁じ、アッラーフ・タアーラーを畏れ犯罪や違法行為を絶つ最高の抑制となっています。

アッラーを畏れず反抗的行為を犯す者には、アッラーはドゥンヤー(現世)において守るべき法を定められました。それはムスリム達にも善行を命じ悪を禁じるよう命じられたのでした。ムスリムが他人の行動を見て、もし手で禁じられなかったならば、言葉で過ちを禁ずるまで、すべてのムスリムはアッラーに対してすべての過ちに責任を感じなければなりません。アッラーはムスリムの首長に対して違反者に法的規定を設けることを命じられました。犯罪の度合いに応じた刑を科すことです。これはアッラーフ・タアーラーによってアル・クルアーンの中で明らかにされています。また、使徒(ラスールッラーヒ、サッラッラーフ・アライヒ・ワ・サッラム)もそのハディースの中で、罪人にたいしてそれを実行するように命じられ、これによって正義や治安や繁栄が人々の間に広まる結果につながることを明らかにされました。

 














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2004年 アラブ イスラーム学院