トップ | イスラーム研究1 | イスラーム研究2 | イスラームと女性 | イスラーム世界とキリスト教 | イスラームと教育
 
イスラーム研究その2


第3章 真理の教え『イスラーム』を知る
 

3.五柱

[5]第5の柱:ハッジ(1)(巡礼)

ハッジの意義 ハッジは生涯に一度、それ以上の場合は随意に、アッラーの聖殿(2)をハッジ(巡礼)することで、様々な恩恵が与えられるのです。ハッジに際して下記の点について留意することが大切です。

(i) 精神面においても肉体面においても財政面においてもアッラーフ・タアーラーへの服従を通じてアッラーのみを崇拝すること。
(ii) あらゆる地域からやってきたムスリムの集会が一カ所で同じ衣をまとって、同時にひとつのラッブ(主)の崇拝を通して、地位の上下の区別や貧富の差や皮膚の色を超えた一大祭典として行われること。

全人類はアッラーの被造物でアッラーを崇拝するために創造されたアッラーの僕です。この祭典を通じてムスリム達は互いに知り合い協力することに専念します。また、この日アッラーは最後の審判の日のヒサーブ(清算)のために全人類を例外なく復活(バース)させ集結(ハシュル(1))する日を思い起こさせ、アッラーフ・タアーラーへの服従をもって死後に備えます。

どこにいようと各サラーごとに顔を向けるようアッラーが命じられたムスリムのキブラであるカーバの回りをタワーフ(2)する意図やまた定められたハッジの期間中その他のマッカの聖地であるアラファートでのウクーフ(立礼)やムズダリファ、ミナーでの滞在などこれらの諸儀礼の意図はこれらの聖地でアッラーが命じられた形でアッラーフ・タアーラーを崇拝することにあるのです。

カーバ自体及びかの聖地及び被造物はすべてイバーダ(崇拝)の対象ではなく、益にも害にもならず、イバーダはアッラーにのみ属しているのです。益をもたらすのも害をもたらすのもアッラーによってのみなされるのです。もしハッジをすることをアッラーがご命令されなかったとしたら、ムスリムがハッジを行うことは正当ではなかったはずです。イバーダは単なる個人の見解や空論であるはずがないからです。アル・クルアーンと使徒(ラスールッラーヒ、サッラッラーフ・アライヒ・ワ・サッラム)のスンナによって明らかにされ、それはアッラーフ・タアーラーからの絶対的命令です。アッラーフ・タアーラーは次のようにおっしゃっています。

((وَلِلّهِ عَلَى النَّاسِ حِجُّ الْبَيْتِ مَنِ اسْتَطَاعَ إِلَيْهِ سَبِيلاً وَمَن كَفَرَ فَإِنَّ الله غَنِيٌّ عَنِ الْعَالَمِينَ))

人々にとってカーバ神殿へのハッジ(巡礼)はアッラーに対する[義務である(1)]。経済的肉体的に(2)可能な者にとっては。[アッラーと使徒とハッジに(3)]疑義を挟む者がいたとしても、アッラーこそ[被造物である]万有からは[一切何も]必要としないお方である。(Q3/97)

ハッジの時期と一緒であろうとあるいはそれ以外の時であろうとウムラも生涯に一度ムスリムにとって果たすべきファルド(義務)(4)ですが、アル・マディーナにある預言者(アンナビーユ、サッラッラーフ・アライヒ・ワ・サッラム)のマスジドの訪問はハッジと一緒でなければならないという義務はありませんし、生涯に一度訪問しなければならないという義務もありません。ただすれば好ましいというだけです。アル・マディーナのマスジドを訪問した者に報償があるというだけです。また訪問しなかったといって罰せられるということはありません。「ハッジをして私を訪ねなかった者はわたしを無作法にあしらったことになるのだ」というこのハディースは正しくありません。使徒(ラスールッラーヒ、サッラッラーフ・アライヒ・ワ・サッラム)に対し偽ったハディースです。

アル・マディーナへの訪問を志したムスリムは誰でもマスジドゥンナビー(預言者のモスク)訪問を意図したことになります。到着したならば、まずサラー(5)をあげてから、預言者(アンナビーユ、サッラッラーフ・アライヒ・ワ・サッラム)の墓の訪問を行います。このとき「アッサラーム・アライカ・ヤー・ラスーラッラー(使徒様、あなた様に平安があられますように)」とご挨拶をすることです。このとき注意しなければならないことは礼をつくし声静かに唱えることです。唱え終わったならばご自身がご自身のウンマに命じられたように、またサハーバ(教友達)(リドワーヌッラーヒ・アライヒム(1))もそうされたように、何も求めずにご挨拶だけをして去るのです。

サラーの場合の時と同じようにうやうやしく墓前に立って預言者(アンナビーユ、サッラッラーフ・アライヒ・ワ・サッラム)に願い事を願ったり助けを求めたりあるいはアッラーのみ許にあって彼に仲介を求めたりすることは決してしてはなりません。こういうことをする人達はアッラーフ・タアーラーと並べて他のものを崇拝するムシュリク(多神教徒)です。預言者には罪はなく、預言者はシルク(多神崇拝)とは無縁な方です。預言者(アンナビーユ、サッラッラーフ・アライヒ・ワ・サッラム)にたいしあるいは他の人達に対してもこのようなことをしないようにアッラーはすべてのムスリムに警告していらっしゃいます。このあと、ふたりの教友(アブー・バクルとウマル)(ラディヤッラーフ・アンフマー(2))の墓を訪れます。次に殉教者が埋葬されているバキーウ(3)の墓を訪れます。ムスリムの墓を訪れる際のマナーは訪問者は死者に平安を祈りアッラーに祈願しそれぞれ死後を思い浮かべて去るだけのことです。

ハッジとウムラをするさいに重要なことはそれに必要な経費がハラール(合法的)なものでなければならないことです。ムスリムはハラーム(非合法的)な収入は遠ざけなければなりません。ハラームな方法で得た収入でハッジをした場合そのハッジとドアーは受け入れてもらえないからです。次のようなハディースが伝えられています。

قال رسول الله : (( كل لحم نبت من سحت فالنار أولى به ))

使徒(ラスールッラーヒ、サッラッラーフ・アライヒ・ワ・サッラム)はおっしゃいました。『非合法なものから育った肉体のもち主はすべて、ナール(業火)に陥れられる運命なのだ。』

また、誠実で信仰心のあつい人を伴侶として選択することも非常に重要です。

ミーカート(集合場所) ミーカートに達したならば車等の中ででもイフラームに着替えます。飛行機の中であってもミーカートに近づいたならば到着するまえにイフラームに着替えます(1)。預言者(アンナビーユ、サッラッラーフ・アライヒ・ワ・サッラム)がイフラームに着替えるよう命じられたミーカートは下記の5カ所です。

(i) アル・マディーナからの住民はズル・フライファ(アブヤール・アリー)です。
(ii) シリア、エジプト、マグリブからの住民はアル・ジュフファ(ラービグの近く)です。
(iii) ナジドやアッターイフ及びこの地の方面からの住民はカルヌ・ル・マナーズィル(アッサイル又はワーディー・マフラム)です。
(iv) イラクからの住民はザート・イルクです。
(v) イエーメンからの住民はヤラムラムです。

上記以外の者がこれらのミーカートを通過する場合これらの地がその人のイフラームを着替えるミーカートになります。また、マッカの住民などミーカートを持たない人たちは各自の家でイフラームに着替えます。

イフラームの方法 巡礼者はイフラームに着替える前にまず体全体をきれいに洗い特に局部の汚れを落としタハーラ(清浄)にします。洗ったあと香水などを体に振りかけることが好ましいとされています。そして、ミーカートで2枚の白い布でできたイフラームに着替えます。飛行機を利用する者は自国でイフラームに着替えます。そしてハッジのニーヤを行います。ミーカートに近づいたならば下記のハディースにあるタルビヤを唱えます。

لبيك اللهم لبيك لبيك لا شريك لك لبيك إن الحمد و النعمة لك و الملك لا شريك لك ( 1 )

ラッバイカッラーフンマ・ラッバイク、ラッバイカ・ラー・シャリーカ・ラカ・ラッバイク、インナ・ル・ハムダ・ワンニウマタ・ラカ・ワ・ル・ムルク、ラー・シャリーカ・ラク。

あなたに仕えます。アッラーよ、あなたに仕えます。あなたに仕えます。あなたには同伴者は一切存在しません。あなたに仕えます。賛美と恩寵と主権はあなたにのみ属します。あなたには同伴者は一切存在しません。
(アル・ブハーリー)

男性のイフラームは糸で縫い合わせていない2枚の白い布をまといますが、1枚は上半身にまとい、もう1枚は腰に巻きます。頭にはなにもかぶりません。女性の場合イフラームに際しての特別な着衣はありません。いかなる場合においても、人の目を引き付けたり、誘惑を助長させるような衣服はつつしんで、体がすっぽりかぶさるような少し大きめな衣服をいつも着衣していなければなりません。また、もしイフラームに入ったあと、顔と両手は糸で縫い合わせたもので、たとえばブルカ(ヴェール)や手袋などのようなもので覆ってはなりません。もし男性が顔をのぞいたならば、ウンムハート・ル・ムウミニーン(信徒の母達)や使徒(ラスールッラーヒ、サッラッラーフ・アライヒ・ワ・サッラム)のサハーバ(教友達)の妻がされたように頭にかぶっているヒマール(頭巾)の端で顔を覆うのです。

ウムラ(2)とハッジ イフラームの着衣が終わったら心の中でウムラを行うことのニーヤ(意志)を立て「アッラーフンマ・ラッバイカ・ウムラ(アッラーよ。あなたに仕えます。ウムラにさいして)」と言ってからタルビヤを唱えます。ウムラをまず済ませてから次にハッジ(1)をおこなうことをタマットウ(2)と言います。このタマットウが一番よいとされています。使徒(ラスールッラーヒ、サッラッラーフ・アライヒ・ワ・サッラム)はタマットウをやるようサハーバ(教友)に命じられこれをすることを義務づけました。御命令を実行していないで躊躇(ちゅうちょ)していることをお怒りになりました。但し、ハドゥユ(犠牲)を持っていた場合は使徒(ラスールッラーヒ、サッラッラーフ・アライヒ・ワ・サッラム)がされたようにキラーン(3)とされました。キラーンはタルビヤを唱えるさい「アッラーフンマ・ラッバイカ・ウムラタン・ワ・ハッジャー(アッラーよ。あなたに仕えます。ウムラとハッジにさいし)」と言ってからタルビヤを唱えることです。イード・ル・アドゥハー(犠牲祭)にハドユ(犠牲)を屠畜するまでイフラームを解除することはできません。イフラード(4)というのはハッジだけを行うことの意志を立てるだけです。「アッラーフンマ・ラッバイカ・ハッジャー(アッラーよ。あなたに仕えます。ハッジにさいし)」とだけ唱えます。

ムフリム(1)がしてはならないこと イフラームのニーヤを立てたならば下記に掲げておいたことはしてはなりません。

(i) 性的関係をもってはなりません。接吻や性欲(シャフワ)を誘発するような行為はしてはなりません。またこれに関する話をしてもなりません。婚約や結婚を取り交わしてもなりません。ムフリムは結婚してもならないし、させてもいけません。
(ii) 毛をかったり抜いたりしてはなりません。
(iii) つめを切ることもいけません。
(iv) 頭になにかかぶせたり当てたりしてはなりません。傘やテントや車のなかに日陰を求めることは構いません。
(v) 香水をつけたりそのにおいを嗅いだりしてはいけません。
(vi) 狩りをしてはなりません。
(vii) 男性は縫い目のあるものを着たりまとったりしてはなりません。また、女性は顔や両手に縫い目のあるものを当てたりしてはいけません。男性は靴をはいてはなりませんが、サンダルをはきます。

これらのことを知らずにあるいは忘れてしたとしてもどうということはありません。

ウムラの方法 巡礼者がカーバ神殿に着いたならば、まずタワーフ・ル・クドゥーム(2)を行います。それは黒石のところを出発点としてそこから時計とは反対まわりに7周する儀礼です。これがウムラのタワーフです。タワーフには決まったドアーがあるわけではありませんので、アッラーを念じ覚えているドアーを唱えます。タワーフが終わったらもしできればマカーム・イブラーヒーム(イブラーヒームの立ち所)で2ラクアのサラーをあげます。もしそこで出来なかったならば、ハラムのどこでもよいですから、2ラクアのサラー(礼拝)をあげます。サイー(1)はサファーの丘からはじめますが、このとき丘に登ってキブラの方角に顔を向け「アッラーフ・アクバル(アッラーは偉大なり)」と唱えます。次に「ラー・イラーハ・イッラーラー(アッラーの他に崇拝の対象はいない)」と唱えてから、ドアーをあげます。そして、マルワまで歩いていきます。マルワについたならば、マルワの丘に登ってキブラの方角に顔を向け「アッラーフ・アクバル」と唱えてから、アッラーを祈念しドアーをあげます。サファーからマルワまでを1回とし、従ってマルワからサファーへ戻れば2回行ったことになります。このようにして7回行います。最後はマルワで終わります。これを終えると頭の髪をカットします。女性は指先ほどの髪の毛を一部カットします。これでタマットウのウムラが終わります。これでハッジまでイフラームを解除することができ、イフラームによって禁止されていたことがすべて解除されます。

女性の場合 もし女性がイフラームの前にあるいは後で月経(ハイド)または出産した場合はキラーンとなります。他の巡礼者同様に「アッラーフンマ・ラッバイカ・ウムラタン・ワ・ハッジャー(アッラーよ。あなたに仕えます。ウムラとハッジに際し)」という意味のニーヤ(意志)を心の中で立てます。その後タルビヤを唱えます。月経や分娩(ニファース)はイフラームを禁じたり、アラファに立つことを禁じたりすることはありません。ただ、タワーフだけが禁じられているだけです。タワーフを除いてあとはすべて他の巡礼者が行うことを行います。タワーフについてはタハーラとなるまで遅らせることができます。巡礼者がイフラームに入らずミナーに向かう前にタハーラになったならば、グスル(全身清浄)をしてから、タワーフとサイーを行い髪の毛を一部カットしウムラのイフラームを解除します。巡礼者達がズル・ヒッジャ月(2)8日にイフラームをしたならばかれらと一緒にイフラームを行います。タハーラになる前に巡礼者達がイフラームに入ったならばキラーンを行います。他の巡礼者と同様にイフラームの状態でタルビヤを唱えてミナーへいき、アラファに立ち、ムズダリファへいき、イード・ル・アドハーに投石や犠牲及び散髪などの諸儀礼を滞りなくすべて終わらせることができます。そしてタハーラになったならばグスルをしタワーフ・ル・イファーダとサイーをおこないます。

ウンム・ル・ムウミニーン(信徒の母)であるアーイシャ(ラディヤッラーフ・アンハー)がなされたようにハッジとウムラはこの[1回の]タワーフとサーイで充分です。また預言者(アンナビーユ、サッラッラーフ・アライヒ・ワ・サッラム)が他の巡礼者とともにタワーフ・ル・イファーダとサイーをしたので、タワーフとサイーでハッジとウムラは充分であるとおっしゃっています。ウムラとハッジを行うキラーンは使徒(ラスールッラーヒ、サッラッラーフ・アライヒ・ワ・サッラム)の言行に基づいてタワーフ(1)もサイーも1回しか課せられていないイフラードと同じです。これは『ヤウム・ル・キヤーマまでウムラはハッジの中に入っている』というハディースにもとづいています。アッラーこそ誰よりも御存じのお方なのです。

ハッジの方法 マッカの住民はズル・ヒッジャ月(2)8日他の巡礼者がそれぞれの場所でイフラームをしたように、各自の家でハッジのイフラームに着替えます。まず、体を清め2枚のイフラームの衣に着替えます。男女ともハッジのニーヤ(意志)を立てます。「アッラーフンマ・ラッバイカ・ハッジャー」と言ってからタルビヤを唱えます。イードの日にムズダリファからミナーに戻って、ジャムラトゥ・ル・アカバで投石をし男子は剃髪し女性は髪の毛の一部をカットするまで、前述した注意を充分に守ることが重要です。

巡礼者がズル・ヒッジャ月8日にイフラームをした場合は、他の巡礼者と一緒にミナー(3)へ行って1泊し、まとめてではなく時間ごとにすべてのサラーを短縮礼拝としその都度サラーをあげます。アラファの日(1)太陽が昇ったら他の巡礼者とともにナミラ(2)へ行ってサラーの時刻までそこで着座して過ごします。あるいはナミラの場所に限らずとにかく着座した場所(3)でイマームとともにズフルとアスルの2つのサラーを一度に短縮して集団でサラーをあげます。そのあとアラファへ行きます。ミナーから直接アラファへ行って着座しても構いません。着座した場所がすべてアラファなのです。

アラファでは山(4)に向かうのではなくキブラに向かってアッラーフ・タアーラーのズィクル(祈念)をはじめドアー(祈願)や赦しを乞う多くのドアーをあげます。山はただアラファの一部であって崇拝の対象として山に登ることは禁止されています。その石に触れることも禁止されています。それは禁止されているビドア(5)なのです。

日没まで巡礼者はアラファに留まっていなければなりません。日没後巡礼者達はムズダリファ(6) へ向かいます。 ムズダリファに着いたならばマグリブとイシャーの2つのサラーを一度にイシャーの時刻に集団であげます。この場合イシャーは短縮して2ラクアのサラーをあげます。そして夜をそこで明かし、夜が明けたらファジュルのサラーを行いズィクルをします。日の出前にミナーへ向かいます。ミナーに着いたならば、拾い集めた大きくもなければ小さくもないひよこ豆ほどの大きさの小石を7つもって、ジャムラト・ル・アカバでの投石に臨みます。サンダルなどを投げたりしてはなりません。これはシャイターンからでたふまじめな行為であるからです。使徒(ラスールッラーヒ、サッラッラーフ・アライヒ・ワ・サッラム)の命令と教えに従ってシャイターンを追放しなければなりません。アッラーと使徒が禁止されたことを守らなければなりません。

投石後巡礼者はハドゥユ(犠牲)を屠畜してから、頭を剃ります。女性の場合は髪の毛を少し切るだけで充分です。男性の場合も髪の毛を少し切るだけでもよいですが、すべて剃ったほうが3倍よいとされています。そのあと普段の衣服に着替えてイフラームの状態をすべて解除します。但し、性交だけはまだ禁じられています。マッカへ行ってタワーフ・ル・イファーダとサイーを行います(76頁脚注(1)参照)。これをもって妻との性交を含めてすべてのイフラームの状態から解除されます。ミナーへ戻ってイードの残りとその後2日間はそこで過ごさなければなりません。ズル・ヒッジャ月の11日と12日の両日の昼過ぎ3つのジャムラ(1)で投石しなければなりません。ミナーの隣にある一番小さいジャムラから始めて順次、次に中規模のジャムラに投石をして最後に、イード・ル・アドゥハー(犠牲祭)の日に行ったアカバのジャムラで投石をおこないます。それぞれのジャムラでは7つの小石を投石します。投石のたびタクビールを唱えます(2)。

12日に投石を終えたならば、ミナーから去っても構いません。13日まで延ばしたければ延ばしても構いません。この方が好ましいのです。昼過ぎ投石を行ってから、出発したければ、マッカのカーバ神殿でタワーフ・ル・ワダー(別 離のタワーフ)をしてから直接帰路につきます。月経状態や分娩状態である場合すでにタワーフ・ル・イファーダやサイーが済んでいれば、タワーフ・ル・ワダーはしなくても構いません。

巡礼者が犠牲を11日あるいは12日あるいは13日に延ばしたとしてもそれは構いません。タワーフ・ル・イファーダやサイーをミナーから出るまで遅らせることもできます。しかし、好ましいのは既に述べたようにハッジの儀礼を行うことです(3)。このことについてはアッラーが一番よくご存知であられます。アッラーよ、わが預言者ムハンマドとその一族に祝福と平安あれ(サッラッラーフ・アラー・ナビーイナー・ムハンマディン・ワ・アーリヒ・ワ・サッラム)。













日本語トップ | リンクについて | サイトマップ | ヘルプ



2004年 アラブ イスラーム学院