クルアーンQ&A |
Q: |
「クルアーンとはなんですか?」 |
A: |
クルアーンとはアッラーの御言葉が書かれている本で、イスラーム教徒にとってとても大切な本です。 |
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Q: |
「クルアーンにはどんなことが書かれているのですか?」 |
A: |
クルアーンには私たち人間が生きていくために必要なことが書かれています。特に特徴的なことは至高のアッラーの唯一性・最後の審判の日・天国と地獄について書かれている部分です。また善い人格と礼節への呼びかけ、イスラームの詳細な規定に関することが書かれています。 |
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Q: |
「クルアーンは何語で書かれているのですか?」 |
A: |
アラビア語で書かれています。 |
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Q: |
「クルアーンはいつ・どこで・誰にくだされたのですか?」 |
A: |
預言者ムハンマドが41才のときのラマダーン月(アラブの暦の9月)のライラトゥルカドル(みいつの夜)に、マッカ郊外にあるヒラーの洞窟で、天使ジブリールを通して啓示されました。 |
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Q: |
「クルアーンは一度に啓示されたのですか?」 |
A: |
一度に現在のアルクルアーンが啓示されたのではなく、ムハンマドが63才でその生涯を閉じるまでの22年間、啓示は続きました。 |
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Q: |
「クルアーンが実際に書かれたのはいつですか?預言者ムハンマドの死後ですか?」 |
A: |
アルクルアーンの啓示を受けた預言者ムハンマドは読み書きができませんでした。ですから預言者のもとにはその啓示を記録する者たちがおり、その数は24〜26人でした。彼らはナツメヤシの葉や石版、あるいは動物の皮などにアルクルアーンを記録しました。また預言者ムハンマドのもとには多くのハーフィズ(アルクルアーン暗誦者)たちがいました。啓示の都度記録されたアルクルアーンは預言者生存中は彼の家に保管されていました。 |
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Q: |
「クルアーンが今のような一冊の本の形になったのはどうしてですか?またそれはいつのことですか?」 |
A: |
預言者の死後、1代目カリフのアブーバクルの時代に、戦いによって多くのアルクルアーン暗誦者たちが殉教しました。アルクルアーンが間違った形で信者たちの間に伝わるのを恐れたカリフはアルクルアーンを1冊の形に編集することを決定しました。 |
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Q: |
「クルアーンにはムハンマドの言葉は含まれていますか?」 |
A: |
含まれていません。アルクルアーンのすべては多くの教友たちがそれを真実だと証言した正しい伝承によって伝えられていて、ムハンマドの言葉は含まれていません。そこにあるのはアッラーの御言葉だけです。 |
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そして現在にいたるまでアルクルアーンは啓示を受けた時の正しい状態で残されており、一文字たりとも人間の手によって書き換えられてはいません。 |
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Q: |
「クルアーンには幾つの章があるのですか?」 |
A: |
114章です。アルファーティハ(開端)章から始まり、アンナース(人々)章で終わっています。 |
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Q: |
「クルアーンにはマッカ啓示とアルマディーナ啓示があると聞きました。どのようにちがうのですか?」 |
A: |
マッカ啓示とは、預言者ムハンマドに最初に啓示が下った時からアルマディーナに移住するまでの13年間に下った啓示で全体の70%を占め、多くの短い節で構成されています。内容はその多くが至高のアッラーの唯一性について、それから最後の審判の日の罰の恐ろしさと天国の素晴らしさ、善い人格と礼節への呼びかけとなっています。 |
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アルマディーナ啓示とはマディーナ移住後から預言者が亡くなるまでの10年間に下った啓示で、残りの30%を占め、マッカ啓示とは対称的に長い節からなっています。また内容もイスラームの詳細な規定に関して述べたものが多くなっています。 |
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Q: |
「マッカ啓示・アルマディーナ啓示に含まれる章はそれぞれ何章ですか?」 |
A: |
その大部分がアルマディーナ移住後に下った章は[雌牛章、イムラーン家章、婦人章、食卓章、戦利品章、悔悟章、御光章、部族連合章、ムハンマド章、勝利章、部屋章、鉄章、抗弁する女章、集合章、諮問される女章、戦列章、合同礼拝章、偽信者たち章、騙しあい章、離婚章、禁止章、援助章]からなる23章で、それ以外はマッカ啓示に含まれます。 |
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